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窒素固定とは? わかりやすく解説

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ちっそ‐こてい【窒素固定】

読み方:ちっそこてい

空気中の遊離窒素から窒素化合物をつくること。自然界では根粒菌藍藻(らんそう)類、土壌細菌のアゾトバクター・クロストリジウムなどが行い、アンモニアアミノ酸などに還元される工業的にアンモニア合成などが行われる。


窒素固定


窒素固定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 05:27 UTC 版)

窒素固定(ちっそこてい)とは、空気中に多量に存在する安定な(不活性)窒素分子を、反応性の高い他の窒素化合物アンモニア硝酸塩二酸化窒素など)に変換するプロセスをいう。




「窒素固定」の続きの解説一覧

窒素固定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 05:20 UTC 版)

藍藻」の記事における「窒素固定」の解説

窒素は、タンパク質核酸原料として全ての生物にとって必須元素である。窒素窒素分子の形 (N2) で空気中に大量に存在するが、全ての真核生物を含む多く生物は、窒素分子直接利用することはできない。しかし原核生物中には窒素分子アンモニア変換できるものがおり、この反応は窒素固定 (nitrogen fixation) とよばれる藍藻中にも窒素固定が可能なものがおり、生態系において重要な役割担っている (他の生物利用可能窒素栄養分供給)。窒素固定する酵素であるニトロゲナーゼ酸素に弱いため、酸素発生型光合成と窒素固定を1つ細胞同時に行うことはできない。それに対応して藍藻は以下のように光合成と窒素固定を分けて行っている。 一部藍藻では、光が当たる日中光合成行い光がない夜間に窒素固定を行う。糸状性のアイアカシオ属 (Trichodesmium) では、窒素固定を行う細胞 (diazocyte) とふつうの栄養細胞分化しており、光合成と窒素固定を同時に異な細胞で行うことが可能になっている。この例では細胞の形態分化顕著ではないが、ネンジュモ目藍藻は、異質細胞 (heterocyte, ヘテロシスト heterocyst) とよばれる形態的にも極めて特殊化した窒素固定用の細胞形成する (右図4a, 上図2g)。異質細胞光化学系一部を欠くため細胞内酸素発生せず、また酸素通さない厚い細胞壁囲まれている。隣接する栄養細胞接す部分では、異質細胞細胞質極めて細くなっており、またその部分にはときに光学顕微鏡確認できる程の大きなシアノフィシン顆粒 (polar nodule) が存在する (右図4a, 上図2g)。異質細胞固定され窒素はグルタミンの形で隣接細胞輸送され隣接細胞からはその材料であるグルタミン酸やエネルギー源である糖 (窒素固定は大量ATP消費する) が供給される異質細胞通常の栄養細胞から分化するが、種によってその位置間隔はほぼ一定であり、重要な分類形質となっている。異質細胞分泌するペプチドによって周囲細胞異質細胞になることが抑制され、これによって異質細胞間隔一定になる例が知られている。

※この「窒素固定」の解説は、「藍藻」の解説の一部です。
「窒素固定」を含む「藍藻」の記事については、「藍藻」の概要を参照ください。

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