生起した原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 01:46 UTC 版)
「南京戦#評価」および「南京事件論争#投降兵・捕虜の扱いと戦時国際法」を参照 南京事件が起きた原因(ただし、規模については論議ある)としての日中両軍の対応について、日中歴史共同研究によると、日本側の研究者は以下のように評価した。 日本側の問題としては、宣戦布告のない「事変」であったために日中両国が批准したハーグ陸戦条約を日本陸軍が意識的に徹底せず(戦時国際法関連は南京事件論争#投降兵・捕虜の扱いと戦時国際法説明あり)、そのため中国兵捕虜の取り扱い指針の欠如と占領後の住民保護を含む軍政方針の欠如が発生したこと、また他方、略奪による進軍が原因の軍紀の緩み、非行を取り締まる憲兵の少なさなどが指摘されている。 また、捕虜となることを恥とする習慣から相手国の捕虜への軽侮につながったことなどが指摘されている。また、日中戦争開始頃からの中国軍から受けた戦闘などの被害への復仇のために、日本兵が中国軍人などを人道的に扱わなかったとする記録もある。[要検証 – ノート] 中国側の問題としては、防衛戦の誤り、指揮統制の放棄(南京城司令官であった唐生智は「わが血肉をもって南京城と生死を共にする」と誓っていながら、徹底抗戦を叫んで逃亡)、民間保護対策の欠如など(南京戦#評価にも記載あるとおり、日本軍の開城勧告に応じずに脱走困難になった部下を見捨てたり、住民保護を怠ったことなど)が指摘されている。南京安全区国際委員会のジョン・ラーベも中華民国政府の対応を批判している。
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