理論段数
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理論段数(りろんだんすう、英語 : number of theoretical plates)とは、固定相と移動相の2相間での物質の分配比の差を利用して物質の分離を行う装置の性能を表す指標である。その装置と同じ分離の程度を達成するために、その装置と運転条件が同じ理想的なバッチ式の分離装置を何段重ねる必要があるかで表す。ここで理想的とは 2相の物質の分配が平衡にあり、各段の間の物質移動が定常状態にあることを意味する。
- 1 理論段数とは
- 2 理論段数の概要
理論段数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 01:08 UTC 版)
「ファン・デームテルの式」の記事における「理論段数」の解説
理論段高は以下の式で与えられる。 H = L N {\displaystyle H={\frac {L}{N}}\,} 上式において、 L {\displaystyle L\,} はカラム長、 N {\displaystyle N\,} は理論段数である。理論段数は個々の成分の保持時間 t R {\displaystyle t_{R}\,} とそれらのピーク幅の指標としての標準偏差 σ {\displaystyle \sigma \,} (ただし溶出曲線がガウス曲線を表わすという条件で)の分析によってクロマトグラムから見積ることができる。 この場合、理論段数は以下の式で与えられる。 N = ( t R σ ) 2 {\displaystyle N=\left({\frac {t_{R}}{\sigma }}\right)^{2}\,} より実際的な半値全幅 W 1 / 2 {\displaystyle W_{1/2}\,} を使うことによって、この式は N = 8 ln ( 2 ) ⋅ ( t R W 1 / 2 ) 2 {\displaystyle N=8\ln(2)\cdot \left({\frac {t_{R}}{W_{1/2}}}\right)^{2}\,} あるいはピークの底の幅を用いて N = 16 ⋅ ( t R W b a s e ) 2 {\displaystyle N=16\cdot \left({\frac {t_{R}}{W_{base}}}\right)^{2}\,} となる。
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