現示
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計量学における現示(げんじ、realisation)とは、定義された測定単位の量の大きさを技術的に実現することである[1]。
- ^ 臼田孝. “国際単位系(SI)の体系紹介と最新動向(概論)” (PDF). 計測と制御 Vol.53 No.1 2014年1月号. 計測自動制御学会. 2022年12月14日閲覧。
- ^ VIM (3rd ed.) 5.1 NOTE 3
- ^ JIS Z 8103.
- ^ International Bureau of Weights and Measures (2012年). “Practical realization of the definitions of some important units”. p. 46. 2013年4月23日閲覧。
- ^ Quinn, T. J. (2003). “Practical realisation of the definition of the metre, including recommended radiations of other optical frequency standards (2001)”. Metrologia 40: 103–133. Bibcode: 2003Metro..40..103Q. doi:10.1088/0026-1394/40/2/316 2013年12月6日閲覧。.
現示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/31 15:18 UTC 版)
TTは理論上の理想であり、特定の現示に依存しない。実用的な目的のためには、TTは地球系内の実際の時計によって現示されなければならない。TTの主な現示はTAIによって提供される。1958年から運用されているTAIは、世界中に設置された数百個の原子時計の荷重平均を使い、ジオイド上での固有時の進みに一致させようとする。TAIは、原子時計群が示した読みを定期的な比較により較正し、遡及的に定義されている。TAIの評価値は、参加する時計を運営する機関によってリアルタイムでも提供される。TTが導入されたときのTAIとETの歴史的な違いのため、TTのTAIによる現示は次のように定義される。 TT(TAI) = TAI + 7001321840000000000♠32.184 s TAIは一度公開されると決して改訂されないので、その中のエラーが判明しても未修正のままである可能性がある。従って、過去のTAIのデータの再解析に基づいてTTのより良い現示を生成することが可能である。国際度量衡局(BIPM)は、1992年以来これをほぼ毎年行っている。これらのTTの現示は、発行年を示す数字をつけて「TT(BIPM08)」という形式で命名されている。それらはTT(TAI)との違いの表の形で公表されている。2016年2月現在の最新はTT(BIPM15)である。 精密計時、天文学、ラジオ放送の国際コミュニティーは、パルサーの観測に基づく新しい正確な時間尺度を作ることを検討してきた。この新しいパルサー時間尺度は、TTを計算するための独立した手段として役立ち、最終的にTAIの欠陥を特定するのに有用である。
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