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ばく‐やく【爆薬】

読み方:ばくやく

火薬類のうち、物を破壊するための爆破、および爆弾砲弾炸裂(さくれつ)させるための炸薬のこと。ダイナマイト・トリニトロトルエンなど。


【爆薬】(ばくやく)

Explosives

燃焼する際の熱伝播速度超音速達す化学物質総称
超音速であるため、その燃焼によって高熱を伴う衝撃波いわゆる爆発」が発生する
主な工業用途兵器岩盤建造物破壊であり、一般に爆弾の主原料として知られる

近年では油脂などの可塑剤添加して化学的に安定させた「プラスティック爆薬」が一般的
そうした近年の爆薬は熱伝播速度激減しており、摩擦熱衝撃起爆する事はほとんどない
種類によっては、火にくべても固形燃料同程度の熱伝播速度でしか燃えないものもある。

ただし、爆発の危険がなくても爆薬は危険物である。
爆薬は基本的に猛毒であり、素手触れて微量付着しただけでも健康被害引き起こし得る。
野外放置すれば環境被害予想され燃えた際の噴煙当然ながら有害である。

また、プラスティック爆薬」は羊羹遊具粘土などと見まがうような外観を持つ。
基本的にパラフィン紙樹脂製の被膜カバーされ支給されるが、それらを剥いてしまえば判別難しく民間人訓練兵が不用意に触れて病院搬送されるケースままある

関連装薬 ピクリン酸 ニトログリセリン TNT RDX HMX


爆薬

作者能島龍三

収載図書分水嶺
出版社日本民主主義文学会
刊行年月2006.10
シリーズ名民主文学


爆薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 01:31 UTC 版)

爆薬(ばくやく、: High explosivesHE)は、爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。一般には爆発によって生じる衝撃波音速(秒速約340メートル)を超える物質を指す。このような爆発を特に爆轟と呼ぶ[1][2]。広義には火薬類の一種であるが、法令上の扱いは一般の火薬とは異なる(後述)。

反応速度によって、低速のものと高速の物(一般にはこちらを爆薬と呼ぶ)に分けられることもあり、後者は約3–9キロメートル毎秒 (9,800–29,500 ft/s)の爆発速度で爆発する。たとえば、トリニトロトルエンの爆発(燃焼)率は約5.8キロメートル毎秒 (19,000 ft/s)、導爆線は6.7キロメートル毎秒 (22,000 ft/s)、代表的なプラスチック爆薬のC-4は約8.5キロメートル毎秒 (28,000 ft/s)である。それらは通常、鉱業、爆破解体、軍事用途で使用される。

なお、英語で「高爆発物 High explosives」と表記するのは「低爆発物 Low explosive」との区分のためである。高爆発物(HE)が起こす爆発を爆轟と呼ぶのに対して、低爆発物(LE)の爆発は爆燃(deflagrates)と呼ぶ[3]

日本の火薬類取締法では、火薬類を「破壊的爆発の用途に供せられる爆薬」と「(黒色火薬無煙火薬およびそれら)と同等に推進的爆発の用途に供せられる火薬」に大きく分けており、概ねHEとLEがそれぞれに対応する[2]

無数の爆薬が化学的に合成可能だが、商業的および軍事的に重要なものには、ニトログリセリントリニトロトルエン、トリニトロメタキシレン、 トリメチレントリニトロアミンシクロテトラメチレンテトラニトラミンペンスリットトリアミノトリニトロベンゼンヘキサニトロスチルベンなどがある。

関連項目

脚注

  1. ^ 爆薬 [JSME Mechanical Engineering Dictionary]”. 一般社団法人 日本機械学会. 2020年11月8日閲覧。 “爆ごうを起こす火薬類の総称”
  2. ^ a b 大波篤司 (2008-08-29). 図解 ヘビーアームズ. 新紀元社. https://books.google.co.jp/books?id=o1g-DwAAQBAJ&lpg=PA1&hl=ja&pg=PT306#v=onepage&q=%E7%88%86%E8%96%AC&f=false 2020年11月8日閲覧。 
  3. ^ 野津 剛, 日比 一喜「水素ガス爆発による爆風」『日本風工学会誌』第37巻第3号、2012年、204頁、doi:10.5359/jawe.37.204“爆発現象には,燃焼速度が音速以下の爆燃(deflagration)と,音速を超え衝撃波を伴う爆轟(detonation)とが知られている。” 

爆薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 18:13 UTC 版)

液体酸素」の記事における「爆薬」の解説

液体酸素爆薬 液体酸素炭素粉末混合して作られ代用爆薬の一種で現在では使用されていない

※この「爆薬」の解説は、「液体酸素」の解説の一部です。
「爆薬」を含む「液体酸素」の記事については、「液体酸素」の概要を参照ください。

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爆薬

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 05:13 UTC 版)

発音(?)

ば↗くやく

名詞

ばくやく

  1. 爆轟起こして物を爆破したりする爆破爆弾砲弾などを炸裂させたりする炸薬などの火薬類

翻訳


「爆薬」の例文・使い方・用例・文例

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