炭素循環
たんそ‐じゅんかん〔‐ジユンクワン〕【炭素循環】
炭素循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 13:49 UTC 版)
炭素循環(たんそじゅんかん、英: carbon cycle)とは、地球上の生物圏、岩石圏、水圏、大気圏の間で炭素が交換される生物地球化学的な循環のこと。炭素循環は、一般に上の4つの保管庫(リザーバー)、具体的には大気、陸域生物圏(陸水系は普通ここに含まれる)、海洋、堆積物(化石燃料を含む)と、その間を相互に移動する経路で成り立っている。年間の炭素の移動は、リザーバー間で起こる様々な化学的、物理学的、地質学的、生物学的なプロセスを経て行われる。地球表層付近での最も大きな炭素の保管場所は海洋である。
- ^ Archer, David (2010). The global carbon cycle. Princeton: Princeton University Press. ISBN 978-1-4008-3707-6. OCLC 707067741
- ^ a b c 田近英一 『大気の進化46億年 O2とCO2』 p212ほか、技術評論社、2011年9月25日発行、ISBN 978-4-7741-4784-0
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- ^ Hodrien, Chris (24 October 2008). Squaring the Circle on Coal - Carbon Capture and Storage (PDF). Claverton Energy Group Conference, Bath,. 2010年5月9日閲覧。
炭素循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 07:28 UTC 版)
炭素は地球上で多様な状態を示している。炭素は地殻、海洋、生物圏、大気圏を循環しており、年間の移動量は約2,000億トンと見積もられている。 詳細は「炭素循環」を参照 惑星上では、ある元素がほかの元素に転換することは非常に稀である。したがって、地球に含まれる全炭素量はほぼ一定である。そのため、炭素を用いる過程はどこかでそれを獲得し、また放出することが必要となる。このような経路は、二酸化炭素の形で循環する体系を形成する。たとえば、植物は生育地の環境内で、呼吸によって二酸化炭素を放出する一方、光のエネルギーを用いて吸収した二酸化炭素から炭素を固定するカルヴィン回路を働かせ、植物組織を形成する。動物は植物を食べて炭素を吸収し、呼吸によって一部を排出する。このような短期的な循環だけでなく、より複雑な炭素循環も機能する。たとえば海洋は二酸化炭素を溶かし込み、枯れた植物や動物の死体は、バクテリアなどが消化しないと地中で石油や石炭などの形で炭素をとどめることもある。それらが化石燃料として利用されれば、燃焼によって再び炭素は放出される。
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炭素循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/17 19:20 UTC 版)
土壌呼吸は生態系における炭素循環に深く関わる。毎年、およそ120×Pg(1 Pg = 1015g)の炭素が大気や土壌から陸上植物に取り込まれ、同量の炭素が生態系全体から放出されている。世界全体で土壌は3150 Pgの炭素を保有し、そのうち450 Pgが湿地、400 Pgが凍土に存在する。これは大気中の4倍の保有量である。年間77 Pgが土壌呼吸により大気中に放出されていると推定されている。この放出量は、化石燃料などの人為による年間放出量(6 Pg)よりも一桁大きい。したがって、土壌呼吸速度の変化は、たとえ小さくとも大気中の二酸化炭素濃度に大きな影響を及ぼす。そして、土壌中の炭素濃度の減少と二酸化炭素濃度の増加は生態系における炭素循環に大きな影響を与える。
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炭素循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:09 UTC 版)
炭素循環において海洋は非常に重要なリザーバーであり、とくに深海が地球上でもっとも炭素保持量が多い。 「炭素循環」も参照
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