火乃香を取り巻く者達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 19:05 UTC 版)
ボギー 声 - 石塚運昇 火乃香の相棒にして機械知性体。火乃香の砂上戦車の統括を任されている。火乃香の養母、レオノーラが率いるキャラバン(部隊)を統括する機械知性体であるイルザのパーソナルをコピーし、株分けされたのがボギーである。火乃香のお目付け役ということで、火乃香がウォーケンのキャラバン(現在のレオノーラキャラバン)にやってきた時に生み出され、以後火乃香を見守ってきた。火乃香の相棒であり、保護者であり、また親友でもある。 本人曰く、「砂上戦車の操作、システム管理、事業運営、戦術作成、実務支援、火乃香の生活管理、人生設計その他を担当している」とのこと。ボギーの本体はコアブロックに収容されており、戦車から取り外して持ち運ぶことが可能である。 冷静沈着で、行動の全ては理知的な理論に基づいて行っている、とは本人の言であるが、火乃香に関わることになると熱くなることもしばしば。しかし非常に優秀なパイロットであり、補佐役でもある。感情を表に出すことはほとんどないが、独特のユーモアなどは持ち合わせている。ガチガチの理論家だが、火乃香の直感や第六感には信頼を置いている。 パイフウ 声 - 小林沙苗 元暗殺者で、現在は学校の保健婦という異色の経歴を持つ女性。長い黒髪と切れ長の瞳、およびそのスタイルの良さで男性を惹きつけるが、真性の同性愛者で男性とは友人の関係になる事すら稀である。学校の生徒からは親しみをこめて「パイ先生」と呼ばれている。左利き。ある事件をきっかけに火乃香と出会い、火乃香を見守っている。実は火乃香に一目惚れなのだが、火乃香には全く気付かれていない。 感情が非常に希薄で、火乃香から「無感動症」と言われている。常に死を匂わせる雰囲気を纏い、どこか浮世離れした感じを受ける。気を操る能力に長け、それを応用した体術とあらゆる銃火器を使いこなす知識と技術を有する。携行している武器はウェポンシステムと呼ばれるもので、普段は拳銃として機能し、バレルを交換するアタッチシステムを使うことで長距離用ライフルなど、様々な状況に対応するよう変更可能。しかしこの武器に頼りきるということはなく、最も得意としているのは格闘である。気を感知する能力や用いる気の総量は火乃香には及ばないが気を操る技術に秀でており、体外に練り上げた巨大な気圏から槍の如く気を噴出させる「龍気槍」や、気塊を配置して自らの位置を誤認させる「残影」など、火乃香の気功とは異なるアプローチからなる多彩な技を見せる。 火乃香に出会い、共に数々の死線を潜り抜けることで、能力的にも人格的にも成長を見せる。人に近い、人の亜種で幼い頃から潜在的に凄まじい力を持っており、それに目を付けたハデスと呼ばれる人物に暗殺者として育てられた。基本的に怠惰で、保健婦の仕事中は寝ていることが多い(が、訪問者が来るとその気を感知して目を覚ますため、この事はばれてはいない)。 いわゆる濡れ場を見せている唯一のキャラクター。火乃香に出会う前は貞操観念が薄い女たらしで、気に入った女性を手篭めにして強引に関係を持ち、飽きたら捨てるという事を繰り返していたようである。 ミリィ 声 - 坂田有希 パイフウの勤める学校に通うポニーテールの似合う小柄な8歳の少女。本名はミリアムだが、愛称でミリィと呼ばれている。火乃香の影響を強く受けている。火乃香の妹のような存在で、親友でもある。彼女とはテクノス(技術者)の父親ザンカンを通じて知り合った。 以前はザンカンと共に各地を放浪していたが、ブルーブレイカーにザンカンを殺害され、現在はエンポリウムに住む叔母のエスメルの元に身を寄せている。テクノスの父親の血を引いているためか学校での成績は優秀で人望も厚い。 年齢にしては人格の形成度が高かったことが災いし、目の前でザンカンを殺害されたことが引き金となって、一時期PTSD(心的外傷後ストレス)を患うが、火乃香たちとの旅行中にカムイという高い知性を有する狼に出会うことによって徐々に快方へ向かった。 将来は火乃香の役に立つことのできる職業に就きたいと思っている。 ジョーイ 声 - うえだゆうじ エンポリウムタウンのメンテナンスドックで働く18歳の少年。登場シーンは常につなぎ姿で、出てくる場所は常にドック。それ以外の場所、格好での登場は全く存在しない。まだ少年でありながらも一流の腕を持ち、よく働く姿から「トーイ・ジョーイ」のあだ名で呼ばれる。本人はこのあだ名を全く気に入っていない。火乃香のことを「お嬢」と呼び好意を寄せるが、火乃香本人からはただの友達としか見られていない。火乃香がイクスを紹介したときには顎が外れるほど仰天し、とにかく彼を疎ましく思っている。 ノル爺 声 - 緒方賢一 すでに老年期に入っているにもかかわらず、まだまだ全くカンオケに入る気が無い好色ジジイ。信じがたいことだが医者、それもかなりの凄腕。怪我の診察に来た火乃香を大音量アナウンスで「外来の火乃香さん、外来の火乃香さん。豊胸手術の準備が整っております。繰り返します、豊胸手術の…」という悪趣味極まりないジョークで呼び出したシーンに彼の人格全てが説明されている。診察時間にもかかわらず、患者たちと一緒にカニ釣りに行ったり、診察中に酒を飲んだりとやりたい放題の道楽じいさま。しかし人生経験は豊富で火乃香に砂漠で生きるうえでの深い言葉を残したり、火乃香ですら気付かなかったミリィの「精神の緩やかな歪曲」を見抜いたりした。彼も火乃香を支え、彼女が成長する上で重要な要因になった一人である。 ケヴィン 声 - 三宅健太 エンポリウムを拠点として活動する傭兵の青年。左腕と頭部の一部をサイボーグ化処理している。飄々とした言動で火乃香を煙に巻く、落ち着いた人格者。火乃香の「ソード・ダンサー」という二つ名は彼が命名したものである。 ラザリ エンポリウムタウンの市長秘書を勤める女性。辣腕家として知られる市長を忠実に補佐する。エンポリウムにやってくる前のパイフウに命を救われた事があり、その事もあってパイフウに住居や職場を紹介した。パイフウと性的な関係を持っていた時期もあり、関係が切れた現在も彼女を愛している。
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