りん‐きん【×淋菌/×痳菌】
淋菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 08:43 UTC 版)
淋菌(りんきん、Neisseria gonorrhoeae)はナイセリア属のグラム陰性双球菌である。ナイセリア属の菌は全部で11種類の存在が確認されており、その内病原性のものは、この淋菌と髄膜炎菌のみである。淋菌は淋病、角結膜炎[1]、咽頭炎などの原因となる。その他の9種類のナイセリア菌は全て口腔内に存在する常在菌(日本人の5〜10%に常在)である。粘膜から離れると数時間で感染性を失う[2]。日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死滅するので、分離培養が必要な場合には検体の取り扱いに注意を要する[2]。
- ^ 笠松容子、西島麻衣子、後藤晋、「ニューキノロン抵抗性淋菌による角結膜炎の1例」あたらしい眼科 = Journal of the eye 20(5), 665-668, 2003-05-30, NAID 10017016819
- ^ a b 2002年第22週号 感染症の話-淋菌感染症国立感染症研究所 感染症情報センター
- ^ セフトリアキソン高度耐性淋菌日経メディカル オンライン 記事:2011.10.24 閲覧:2011.10.25
- ^ Chung, G. T.; Yoo, J. S.; Oh, H. B.; Lee, Y. S.; Cha, S. H.; Kim, S. J.; Yoo, C. K. (2008). “Complete genome sequence of Neisseria gonorrhoeae NCCP11945”. Journal of Bacteriology 190 (17): 6035-6. doi:10.1128/JB.00566-08. PMC 2519540. PMID 18586945 .
- ^ Anderson, Mark T.; Seifert, H. Steven (2014). “Neisseria gonorrhoeae and humans perform an evolutionary LINE dance”. Mobile Genetic Elements 1 (1): 85–87. doi:10.4161/mge.1.1.15868. PMC 3190277. PMID 22016852 . Lay summary – ScienceDaily (February 14, 2011).
- ^ Anderson, M. T.; Seifert, H. S. (2011). “Opportunity and Means: Horizontal Gene Transfer from the Human Host to a Bacterial Pathogen”. MBio 2 (1): e00005–11. doi:10.1128/mBio.00005-11. PMC 3042738. PMID 21325040 .
淋菌 (Neisseria gonorroheae)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 09:35 UTC 版)
「アドヘシン」の記事における「淋菌 (Neisseria gonorroheae)」の解説
淋病の起因菌である淋菌 (Neisseria gonorrhoeae) はほぼ人のみを宿主とする病原菌である。N. gonorrhoeae の病原性因子は4型線毛アドヘシンである。線毛を発現する菌株だけが病原性を持つ。この細菌は、免疫細胞の1種の多形核好中球に対して高い生存率を示す。それだけでなく、アドヘシン線毛を使って多形核好中球に入り込み、好中球の食作用から自分自身を隠す。この能力は上皮細胞層全体に感染を広げることを助ける。
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