消毒
消毒
【詳しく】 HIVの消毒は、エチルアルコール、ホルマリン、グルタールアルデヒドなどが医療機関で使われるが、一般家庭では毒性もあり手に入らない。一般むけには、まず加熱できるものは加熱が(液状なら56度、30分)簡単。効果が確実で、残留毒性がない。血液が付着したものは次亜塩素酸ソーダ(市販の塩素系の漂白剤。例:花王のハイター)を10~50倍に薄めて使うのが便利。これはB型肝炎のウイルスでも通用する。ただし金属をいためる。傷には消毒用のイソジン(薬屋で売ってる、高い)が良い。
《参照》 感染、 洗浄、 加熱、 エタノール、 次亜塩素酸ナトリウム、 グルタールアルデヒド、 高圧滅菌

消毒[Disinfections]
消毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/07 01:57 UTC 版)
消毒(しょうどく、英語: disinfection)とは、広義では人体に有害な物質を除去または無害化することであり、広義の消毒には化学物質の中和を含む。狭義では病原微生物を殺すこと(殺菌など)、または病原微生物の能力を減退させ病原性を無くすことである。無菌にすることではない[1]。
- 滅菌 (sterilization):病原性の有無を問わずすべての菌(細菌だけでなく、ウイルスやプリオンを含めたすべての生命体)を死滅させるか、除去することである(したがって滅菌は器具に対して行うものであり、人体あるいは患畜に対して行うことはできない)。病原性を無くすレベルの達成を目的とした消毒とは異なる。
- 殺菌 (bacteriocision):菌を殺すことである。消毒の手段として殺菌が行われることがあるが、殺菌はせずに病原性を無くすことによって消毒が達成される場合もあるので意味合いが異なる。
消毒の種類・目的

- 手洗い
- 手洗いは要求される清浄度に応じ、外出先から帰宅した場合などにおいて汚れの除去を目的とする日常手洗い[1][2]、学校給食の調理現場などにおいて環境から付着した病原菌を取り除くことを目的とする衛生的手洗い[1][2]、外科手術の手術時手洗いとに分けられる[2]。衛生的手洗いにおいては、石鹸と流水による手洗いに加え、爪ブラシやアルコールなどを使用した消毒が必要となる[1]。さらに手術時手洗いの場合には、皮膚固有の常在細菌や深層の常在細菌についてもなるべく少なくするよう厳密な手洗いが行われる[2]。


- うがい
- うがい液には消毒作用のあるものと、消毒作用はないが炎症を抑える効果があるものなどがある[3]。
- 皮膚の消毒
- 原液のまま使用するものと希釈して使用するものがある[3]。創傷の消毒に関しては、「昔からしているから」以外に行う理由は無いとする意見がある。「なぜ消毒するのか」についてその理由まで普通の医師は考えていないとされる[4]。消毒を避けた方がきれいに治癒できたとする結果がある[5]。
- なお、日本薬剤師会「消毒の知識」(2018年)は、創傷には消毒が必要なケースとそうでないケースがあるとし、原則として医師の指示に従うべきとしている[3]。
- 器具の消毒
- 調理器具(まな板や包丁など)では摂氏80度5分間以上又はこれと同等の殺菌方法[1]、ふきんあるいはタオルなどでは摂氏100度5分以上又はこれと同等の殺菌方法が効果的であるとされている[1]。
- 食器の消毒
- 製品に合わせて、熱湯による消毒、消毒剤(医薬品)による消毒、漂白剤(雑貨品)による除菌を行う[3]。
- 室内の消毒
- 生活環境や床等の汚染の状況などに合わせて、消毒剤(医薬品)による消毒、漂白剤(雑貨品)による除菌を行う[3]。
消毒の方法
消毒の方法には物理的方法(煮沸など)と化学的方法(酸化エチレンガス法や消毒剤)とがある[1][6]。
物理的方法
- 流通蒸気法 - 加熱した水蒸気を流通させて消毒する方法[6]
- 煮沸法 - 沸騰水に沈めて煮沸する方法[6]
- 間歇法 - 熱水または流通水蒸気中で加熱を繰り返す方法[6]
- 紫外線法 - 紫外線を照射する方法[6]
化学的方法
消毒剤
効力の検定法
種類
重金属化学物質
アルコール類
アルデヒド類
- ホルムアルデヒド(水溶液はホルマリン)
- グルタルアルデヒド(商品名:サイデックス、ステリハイドなど)
- オルトフタルアルデヒド(商品名:ディスオーパなど)
フェノール類
ビグアナイド類
- クロルヘキシジングルコン酸(商品名:ヒビテン、マスキンなど)
界面活性剤
- 逆性石鹸(陽性石鹸、陽イオン界面活性剤)
- 塩化ベンザルコニウム(商品名:オスバンなど)
- 塩化ベンゼトニウム(商品名:ハイアミン、マキロンなど)
塩素化合物
- 塩素ガス
- クロールカルキ(さらし粉)
- 次亜塩素酸ナトリウム(哺乳瓶、ノロウイルスによる汚染除去など)(商品名:ハイター、ミルトンなど)
- 塩素化イソシアヌル酸(商品名:ハイクレーン、ネオクロールなど)
- クロラミン
- クロラミンT
- 塩化セチルピリジニウム(商品名:新コルゲンコーワうがいぐすり「ワンプッシュ」など)
ヨウ素類
- ヨードチンキ
- ルゴール液(複方ヨード・グリセリン)
- ヨードホルム(ヨードホルムガーゼとして使用される)
- 歯科用ヨード・グリセリン
- ヨードフォア(ヨウ素をキャリアと結合させて保持し、徐々にヨウ素を遊離させる製剤の総称。ポビドンヨード、ポロクサマー・ヨード、ヨウ素・カデキソマーなど)
- ポビドンヨード(商品名:イソジン、ネオヨジン、ポピヨドン、フィニッシュコーワ、のどぬ〜るスプレーなど)
過酸化物
- オキシドール(過酸化水素)(商品名:オキシフルなど)
- 過マンガン酸カリウム
- 過酢酸
酸
アルカリ
色素類
比喩的用法
要人警護において動線や会場の安全、不審者の有無などを事前に検索しておくことで危険を排除して、警護対象者が迎えられる状態を消毒と呼ぶ[7]。
出典
- ^ a b c d e f g “消毒について” (PDF). 福岡市保健環境研究所. 2013年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月22日閲覧。
- ^ a b c d “学校給食調理場における手洗いマニュアル 参考資料” (PDF). 文部科学省. 2013年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “消毒の知識(日本薬剤師会)”. 名古屋市薬剤師会. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 夏井睦 (2001年10月9日). “消毒は必要なのか?”. 2017年11月10日閲覧。
- ^ 夏井睦 (2001年10月1日). “新しい創傷治療 -顔面挫傷例-”. 2017年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g “北大病院感染対策マニュアル 5-3.消毒・滅菌”. 北海道大学病院. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 『ねほりんぱほりん』安倍元首相銃撃の3カ月前に収録したボディーガード特集。彼らは身を盾にして依頼者を守るのか?|日刊サイゾー
関連項目
- 微生物学
- 外科学
- 感染症学 - 感染管理
- 水の消毒に伴う副生成物
- 殺菌 - 殺菌剤
- 洗浄
- ジョゼフ・リスター
- センメルヴェイス・イグナーツ
- ハンドサニタイザー(Hand sanitizer)
- 唾液 - 消毒する成分が含まれるものの、殺菌成分は市販される消毒薬に劣り、微生物感染の恐れもあるため推奨されない。多くの動物が傷を舐める行動を行うのも消毒と治癒作用が目的とされている。
消毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:16 UTC 版)
し尿処理施設の整備は、公衆衛生の一環として病原体による感染リスクを低減する事が主目的であった。歴史的には特に寄生虫卵の殺滅が重視され、加熱消毒が行われた時期もある。現代のし尿処理施設では、高度処理によって消毒前にほぼ全ての病原体は除去されているため、消毒工程は仕上げの意味合いが強い。時には消毒のみで放流しなければならない下水道とは、その点で異なる。 塩素消毒:液体塩素や次亜塩素酸塩による殺菌 紫外線照射:UV-C(波長100~280nm域)による細胞のDNA不活化処理 オゾン処理:高度処理のオゾンが利用できる
※この「消毒」の解説は、「し尿処理施設」の解説の一部です。
「消毒」を含む「し尿処理施設」の記事については、「し尿処理施設」の概要を参照ください。
消毒
「消毒」の例文・使い方・用例・文例
- 外科医は器具を消毒した
- 先週、当部署の月例会議で到達した結論に関して―11 月中旬に、新しい家庭用消毒剤のプレゼンをマーケティング部に対して行う予定です。
- 石鹸と水がない場合はアルコール手指消毒剤を使用すること。
- この煮沸器装置は、一度に50羽の鳥を熱湯消毒することができます。
- もっとも考えられうる原因は、推奨されている消毒手順に従わなかったからだ。
- 煮沸消毒してください。
- その商品は今までの消毒剤より高い消毒能力を持っている。
- このスプーンは消毒されていますか?
- 傷口を消毒する
- 消毒液をかけてください
- ほ乳瓶を煮沸消毒しなさい。
- 病室を消毒する.
- 医者は傷口を消毒し包帯をした.
- まないたを日光消毒した.
- 室内を硫黄でいぶして消毒する
- 薫蒸消毒
- 薫蒸消毒器
- 煮沸消毒する
- 牛乳を煮沸消毒する
- 消毒を施す
消毒と同じ種類の言葉
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