氷河地形
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氷河地形(ひょうがちけい、英語: glacial landforms)は、氷河が侵食(氷食)・堆積作用を行うことで形成された、氷河の下部の地形のことである[1]。氷河氷が上部の氷による荷重によって部分的に融解したり結晶がルーズになったりしてすべりやすくなることで、上部の氷全体が板状に移動する氷の流れが発生する[2]。この運動は、流れはおそいがその侵食力は大きく、氷の下や側面の岩盤が削りとられて運搬された岩屑によりさまざまな特徴のある堆積物や地形を形成する[3][4]。このように氷河地形は、侵食地形や堆積物によって過去の氷河について証言してくれるものである。
- 1 氷河地形とは
- 2 氷河地形の概要
氷河地形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:47 UTC 版)
また、穂高山系には涸沢カールなど、数多くの氷河地形が確認されている。1963年、国土地理院の五百澤智也は空中写真の分析から、従来氷河地形とされて来なかった横尾谷などを古い時代に大規模に形成された氷河地形と認定し、約6万年前の横尾氷期、2万年前の涸沢氷期を提唱した。
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氷河地形
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「ノースダコタ州の地理」の記事における「氷河地形」の解説
州を二分するもう1つの線は州の西から入り、南に抜けるミズーリ川である。最終氷期の1つ前、更新世にカナダ北東部ハドソン湾を中心としたローレンタイド氷床は1200万平方kmにまで発達した。西のロッキー山脈を中心としたコルディエラ氷床(英語版)と並び、北アメリカ大陸北部をほぼ完全に覆っていたことになる。ローレンタイド氷床はノースダコタにおいては1万6000年から1万8000年前ごろに最大規模に達し、ちょうど州を横断するミズーリ川に至るまで発達していたことが分かっている。このため州内には氷河の残した大小さまざまな堆積物が残る。例えば大平原の真ん中にぽつんと数千トンの岩が残っている。岩石の輸送距離は最大1000km以上にも及ぶ。 氷河が後退した後は特徴的な無数の氷河湖と氷融時に限定されて形成された堆積物が地表に残った。氷河性の土壌「レス」も広く分布する。レスは一般に黄土と呼ばれている土壌。レスは中国大陸黄河流域に見られるような砂漠に由来するものと、ウクライナやプレーリー北部に見られるような氷河によって浸食された細粒が風によって堆積した風成堆積層に大別できる。
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