正官と他との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/03/18 22:17 UTC 版)
正官は決められた行動仕事に適しているので、自ら才能を発信し世に問うというより一定の組織に属する人生が常である。しかし財星(正財・偏財)の気を盗洩するので豊かな生活というより、小規模ながら安定したものという形になりやすい。 正官があまりに多いと(三つ以上)不必要な規律に拘束されて労多くして功がない。また女性の場合配偶者が多すぎることが家庭的に不幸な結果につながるともいえる。正官には印綬が枢要の助力を示し、官職には勲等を、女性からみた配偶者には精神的愛情を添える。 古来「官があっても印がないものは真とはいえない。印があって官があれば厚福が約束される」とされるとおりである。 正官は別名「禄」といい、組織と俸禄を指してもいる。印綬は正官を破剋する傷官を逆に抑えつける。このため印綬を護禄星と呼んでいる。 同一人で正官と偏官が合計5つ以上ある女性の場合「五殺」と称し「朝夕に客を送迎する」すなわち接客婦に従事するといわれている。また男性の場合でも子女が多すぎて生活が汲々となる。正官は生年月日時に一つあるので十分といえる。 正官は財星に生を受ける。財星を催官星というのはここに理由がある。金銭が法律権利の発達を促すのは当然といえる。また傷官はその字義の通り正官を傷つけ損なう。ただ正官が多すぎると傷官の作用を喜ぶともいえるので生年月日時(命式)のあり方に注意が必要である。
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