欠点・弱点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 09:14 UTC 版)
実体兵器には堅固な防御性能を発揮するものの、粒子ビームやレーザーといった光学兵器を受けた際はダメージが発生する。また、装甲の相転移(=防御力)を維持するためには装甲に電流を流し続ける必要があり、搭載機のエネルギー消費が早くなり稼働時間を大幅に短縮してしまう。特に被弾の瞬間は平常時以上に電力を消費し、被弾回数に応じて機体の稼働時間も短縮される。機体のエネルギーが切れて相転移を維持出来なくなると装甲の色もメタリックグレーに戻ってしまう。この状態をフェイズシフトダウンと呼び、それにより外見からエネルギー切れが露呈してしまうという欠点もある。また、ミサイルや剣など実体兵器による攻撃に対しても、装甲の破損は防げてもその内部に与える衝撃までは相殺できない。『機動戦士ガンダムSEED』アニメーション本編第13話~第15話においては、大気圏を突入したストライクがコクピット内への温度上昇を防ぎきれず、パイロットが疲弊した描写もみられる。同作第30話(リマスター版28話)においては、バスターが高高度からの落下により背面から地面に叩きつけられ、ハイドロの喪失や駆動系のトラブルを発生させ稼働不能になる描写もみられた。 また、グフクラッシャーの装備するインパクトバイスを炸薬により300万Gの圧搾力で20-30発程連撃すればフェイズシフト装甲といえども粉砕されるという。また、ゲイルストライクのウイングソーは予め対象の装甲データが解っている場合に限り、材質に合わせた高周波振動でPS装甲を切断できる。実弾射撃兵器においては、方法は不明だがストライクルージュに装備されたオオトリのレールガンはPS装甲を破壊できるとされている。また、こちらも詳細は不明だが、リニアガン・タンクにもPS装甲に対応したタンデム弾頭の開発が試みられていたようである。 また、コズミック・イラにおいては対ビーム用の振動鋼材技術が存在し、これはMS用の対ビーム用シールドに用いられている。同技術は金属摩耗が激しく、PS装甲と併用した場合、その寿命を縮める事から推奨はされていない。ただし、CE73年においてはザフトがセカンドステージのアビスの両肩部シールドにおいて、VPS装甲と対ビームコーティングの両立を行っている。また、製造コストは通常装甲に比べて高騰する。一次大戦においてはザフトによって宇宙における製造に適した立地を抑えられたことから、連合軍はストライクダガー開発においてPS装甲を採用しない量産計画を立てている。
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