森田療法
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森田療法(もりたりょうほう)とは、1919年(大正8年)に森田正馬により創始された精神疾患に対する心理療法(精神療法)。森田療法創始当時の疾患名としては主に神経衰弱[1]を治療対象としていたもので、現代においては、不安障害[2]、強迫性障害などのいわゆる神経症[2]が主な治療対象疾患である。また、近年はPTSD、心身症、うつ病、パニック障害などの疾患に対して適用されることもある[3]。
- ^ a b 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 神経質とはどんなものか?
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- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.22
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 精神交互作用とは
- ^ 「森田療法とは」(那須こころの医院)
- ^ もとやま心のクリニック「あるがまま(森田療法)について」(コラム「LOUNGE-5月号」)
- ^ a b 那須こころの医院「あるがまま2021」
- ^ 北西憲二「現代社会と森田療法―現代人の苦悩の理解とその解決を目指して―」(現代と親鸞の研究会)
- ^ 川合圭介「真宗と森田療法」(真宗研究44号)
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- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 生の欲望
- ^ 『臨床精神医学 第38巻 第3号』森田療法理論による疾病と診断の考え方(森温理,2009)P.289
- ^ 『森田正馬全集 第3巻』(高良武久ほか編,1974)P.45-48
- ^ その後の慈恵医大の治療者は、神経症の発症機制=素質(神経質性格)×病因(精神交互作用)×病因(思想の矛盾)と表現している(『臨床精神医学 第38巻 第3号』森田療法理論による疾病と診断の考え方(森温理,2009)P.291、『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 神経症を発症する背景)。ここでの「神経質性格」は、弱力性(内向性・心配性・過敏症・心気症・受動的と強力性(完全欲・優越欲求・自尊欲求・健康欲求・支配欲求を合わせ持つ性格を意味する。
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.39,40
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.21,81
- ^ 『森田正馬全集 第2巻』(高良武久ほか編,1974)P.445
- ^ 『大原健士郎選集①神経質性格、その正常と異常』(2007)P.43
- ^ 『大原健士郎選集①神経質性格、その正常と異常』(2007)P.44
- ^ a b c d 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 森田療法の治療方法
- ^ a b c d 岩井寛『森田療法』(講談社現代新書、1986年8月20日発刊)
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 2.第2期(軽作業期)
- ^ a b 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.36,37
- ^ a b 『臨床精神医学 第38巻 第3号』森田療法の実際:入院治療の方法・技術(宇佐晋一,2009)P.277,278
- ^ 『東京慈恵会医科大学 森田療法センター』 【入院治療が基本です】
- ^ 『心理療法プリマーズ森田療法』7外来治療(立松一徳,2005)P.99
- ^ 『新時代の森田療法』(慈恵医大森田療法センター編,白揚社,2007)P.53
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 体験フォーラム(会員制掲示板)
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 2.自助グループや体験フォーラムの活用
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 海外活動
- ^ 『こころの臨床アラカルト1995年3月』森田療法と薬物療法(中山和彦,臼井樹子)P.24-28
- ^ 『新時代の森田療法』(慈恵医大森田療法センター編,2007)P.56
- ^ 『新版森田療法入門』(田代信維,2005)P.154
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.300-309
- ^ a b 『異常心理学講座 第三巻 心理療法』(五)森田療法(新福尚武,1968)P.218
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.64,65,310
- ^ 『自覚と悟りへの道』(森田正馬著,水谷啓二編,白揚社,1959/1997) P.172
- ^ 『森田正馬全集 第5巻』(高良武久ほか編,1975)P.97,183,448,590,636,695
- ^ 『看護ネット 聖路加看護大学』 「エビデンス」があるとはどういうことか?
- ^ 『看護ネット 聖路加看護大学』 誤ったエビデンス
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.165,166
- ^ 『神経症はこんな風に全治する』(鈴木知準,1986)P.57,58
- ^ 『とらわれからの解脱』(宇佐晋一,木下勇作,1991)P.19,20
- ^ 『とらわれからの解脱』(宇佐晋一,木下勇作,1991)P.234
- ^ 『とらわれからの解脱』(宇佐晋一,木下勇作,1991)P.70
- ^ 『森田正馬全集 第5巻』(高良武久ほか編,1975)P.170、
- ^ 『臨床精神医学 第38巻 第3号』創始90周年を迎えた森田療法(北西憲二,2009)P.295
- ^ 『日々是好日』(大原健士郎,2003)P.114,116
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.34
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.194
- ^ 『神経衰弱と強迫観念の根治法』(森田正馬,1926/1995)P.124
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 あるがまま(自然服従)とは
- ^ 『対人恐怖の治し方』(森田正馬著,高良武久編,白揚社,1935/1998)P.187
- ^ 『森田正馬全集 第5巻』(高良武久ほか編,1975)P.710
- ^ 『森田療法の研究』Ⅳ森田療法における治療論(北西憲二,1989)P.168
- ^ a b 『心理療法プリマーズ森田療法』(北西憲二,中村敬編,2005)P.121,122
- ^ a b 『森田療法の研究』Ⅳ森田療法における治療論(北西憲二,1989)P.169,170
- ^ 『神経症(不安障害)と森田療法 (財)メンタルヘルス岡本記念財団』 森田療法の基本概念
- ^ 『心理療法プリマーズ森田療法』2森田療法の基本理論(北西憲二,2005)P.37-39
- ^ 『流れと動きの森田療法』(岩田真理,2012)P.81,82
- ^ 『流れと動きの森田療法』(岩田真理,2012)P.232,233
- ^ 『大原健士郎選集①神経質性格、その正常と異常』星和書店、2007年、P.159,160頁。
- ^ 『森田正馬全集 第5巻』(高良武久ほか編,1975)P.590、636、766
- ^ 『自覚と悟りへの道』(森田正馬著,水谷啓二編,白揚社,1959/1997)
- ^ 『森田正馬全集 第5巻』(高良武久ほか編,1975)
- ^ 『新時代の森田療法』(慈恵医大森田療法センター編,白揚社,2007)P.106
- ^ 『精神療法 第36巻第3号』 森田療法家の訓練(立松一徳,2010)P.40,41
森田療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 03:15 UTC 版)
本格的な赤面症の治療法のひとつに「森田療法」がある。森田療法は医師の森田正馬氏が考案したもので、「顔が赤くなる自分」を肯定して受け入れ、「赤面しても構わない」という心情を得ることにより赤面症を克服するものである。
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森田療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 04:18 UTC 版)
詳細は「森田療法」を参照 森田療法は日本で1919年(大正8年)に誕生し発展した心理療法である。創始者の森田正馬は、「苦を苦として引き受け、むしろそれになり切ったときに、楽が見えてくる」としており、このように「あるがまま」を核心とすることが、マインドフルネスを連想させると言われる。森田療法研究所所長の医師北西憲二は、森田療法はマインドフルネスの思想も含めたもっと大きな知であり、静的なマインドフルネスよりダイナミックなものだと述べている。
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森田療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 23:47 UTC 版)
森田療法では、大丈夫であるという事実を繰り返し提示したり、本当にやりたいことを再認識できるように導いたりするとともに、「身体に関する不安をそのままにしておき、やりたいことや必要な行動をどんどんとしていくことで、不安はどこかに消えていく」という考えに基づき行動の変容をサポートした事例がある。 また、同事例において、自身全体に対する自己肯定感を高めることと、身体部位に対する肯定感を高めることを同時にサポートしている。さらに、患者が身体部位へのとらわれから脱し、現実の外界とのかかわりを徐々に増やしていくことで、生活に対する自信をつけていくことができるよう、支援も行っている。
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