最近のおもな被害例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:12 UTC 版)
1960年5月22日 1960年チリ地震 Mw9.5。三陸地方で142人死亡。遠隔地津波の代表。これをきっかけに環太平洋の津波情報ネットワークが整備される。 1983年(昭和58年)5月26日 日本海中部地震 M7.7。津波死者100人のうち秋田県男鹿半島加茂青砂海岸での遠足の小学生が13人、能代港で護岸工事の作業員が35人など。この地震における最大遡上高は、秋田県峰浜海岸の13.2m。 1993年(平成5年)7月12日 北海道南西沖地震 M7.8。奥尻島青苗地区で死者109人。津波の第1波は5分後、最大の第2波は10分後に到達し、市街地で観測された最大波高は松前地区での16.8 m、最大遡上高30.6 m。 2004年12月26日 2004年スマトラ島沖地震 Mw9.3。津波死者22万人。 2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震 Mw9.0。津波で約2万人死亡、東京電力福島第一原子力発電所事故で被害が長期化。最大波高は各地で検潮所施設が破壊されて正確な計測ができず。後の調査での最大遡上高は40.1 m。 2022年1月16日トンガにある フンガ・トンガの噴火により、津波が発生。日本でも津波のような海面の変動が観測され、津波警報が発表された鹿児島県奄美市小湊で1.2m、岩手県久慈で1.1m、その他日本の太平洋沿岸を中心に各地で海面の変動が観測された。高知県・徳島県・三重県では複数の漁船が転覆した。また、日本国外では、トンガで最大15m、バヌアツで1m41cm、ニューカレドニアで1m10cm、ポートサンルイス(アメリカ・カリフォルニア州)で1m31cmの津波を観測したほか、チリ沿岸部では、1m22cmから1m74cmの津波を観測した。なお、ニュージーランドでも船が破損したり、転覆するなどの被害が出たほか、ペルーでは、噴火による海面変動が原因と見られる高波により、タンカーから原油が流出する事故が発生している。
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