星間都市連盟
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多数の都市国家からなる勢力。通称「連盟(リーグ)」。この連盟が発足した年(西暦2530年)をもって星暦元年とする。連盟は国家ではないので首都は置かず、1年に1回連盟に参加するどこかの都市が総会を開く「連盟代表都市」となる。また、事務処理のために事務局が置かれ、その長は総会が選出する事務総長が務める。 かつては人類社会の最大勢力であったが、タイタニア一族の離脱により衰退し、かつての余光により何とか勢力を保っている。常備軍は保持せず、会戦前の連盟都市の合議によって連盟軍艦隊の編成人事が組織される仕組み。各都市の艦隊規模によって、都市司令官の階級は大佐クラスから大将クラスまである。 エウリヤ 星間都市連盟所属の宇宙都市国家だが、連盟の非主流派として振る舞っていたことが災いし、タイタニアの侵攻にあたって連盟の援助が得られず、裏でタイタニアと取引する。 アニメでは、イドリスが故意に密約を議会にリークしてエウリヤ国内を混乱させ、さらに市長を暗殺、内乱の勃発に乗じてイドリス指揮下の近衛軍艦隊がエウリヤを掌握した。 以下に4大商館の概略を記述する。商館は星間都市連盟のいわば代表部で、その他の地の惑星国家の連盟代表部は出張所と呼ばれる。 カフィール 連盟の重要な通商・外交拠点である「商館(コントール)」が置かれている4つの惑星国家の一つ。連盟市民の商館長と別に現地人の「総館長」がいる。 エーメンタール 連盟の商館が置かれている惑星国家の一つ。ただし商館と名がつく特定の建物はなく、多くの連盟商人が市内各所に家や事務所などを構えており、そのうち商館長に選ばれた者の事務所等が連絡先となる。惑星の実権はアルセスが握っており、事実上タイタニアの支配下にある。 アニメ版では反タイタニアの地下組織(自由エーメンタール軍など)がいくつも存在すると語られている。 ティロン 連盟の商館が置かれている惑星国家の一つ。地理的には最適な場所であるが、現地人と連盟の関係は悪く、商館は租界のような区画に設けられ、連盟関係者はその中にこもっている。左遷されたバルアミーが赴任した惑星。 バルガシュ 連盟の商館が置かれている惑星国家の一つで、最も辺境にある。空間的な意味での辺境の中心的惑星ではないが、人類の利便的な尺度から言えば辺境惑星の中心的な惑星がバルガシュである。ヒューリックらが潜伏していた。 バルガシュ艦隊がザーリッシュ艦隊を壊滅させたことで、タイタニアがバルガシュ政府に飲めないような賠償を求め、交渉がまとまらずにタイタニアが2万隻の大艦隊で攻めこみ、「いんちき戦争(ポニー・ウォー)」が始まる。バルガシュ政府は、表立っては反タイタニア運動をせず、局外中立を装いつつ裏工作を行い、状況の変化に応じてどちらにつくか決めるつもりであった。バルガシュ正規軍 総数3,000隻程度。指揮官はトゥルビル少将。ザーリッシュがバルガシュの主権を侵すほどの不法行為を行ったため、腹を立てたトゥルビルをはじめ参謀陣が暴走し、ザーリッシュ艦隊を挑発して戦闘となり、結果としてバルガシュにいたザーリッシュ艦隊を壊滅させた。これがきっかけとなっていんちき戦争が始まる。バルガシュ宇宙艦隊 いんちき戦争の際、アリアバート艦隊がレーダー上で発見した1,000隻程度の集団。アリアバートが陽動(ファン・ヒューリックの奇計)と判断したため、目視による確認を行っていない。 バルガシュ占領後、タイタニアと流星旗軍が全力を挙げて、この艦隊を捜索したが、以降の存在は確認されていない。バルガシュ政府はタイタニアに対し、政府を見捨てた裏切り者であり、発見し次第タイタニアの手で退治して欲しい、と言っている。 バルガシュ艦隊(ファン・ヒューリック一党) タイタニアとバルガシュとの戦いが「いんちき戦争」と呼ばれる理由となった艦隊。表向きは、この艦隊は政府を裏切り、反タイタニア運動のため、ファン・ヒューリック一党と共にどこかに旅立ったことになっている。 ヒューリック一党の流星旗軍と共闘しつつも、彼らを常に監視し、状況が不利にれば、彼らを殺すかタイタニアに差し出そうとしている。リーとヒューリックの策謀であったのか、それともこの艦隊の独断なのかは不明であるが、アリアバート艦隊がこの艦隊を発見し、進軍してきた時、「ヒューリック一党をそちらに差し出すか、殺すので見逃して欲しい」という通信がアリアバートに送られてくる。この種の裏切り行為を嫌悪しているアリアバートは互いの名誉のためその申し出を無視し記録から抹消させる。 ヒューリックとアリアバートとの2度目の戦いが始まり、アリアバートが乗艦する旗艦に攻撃を加えると共にアリアバートにも重傷を負わせ、アリアバート艦隊を退却に追い込むことに成功する。 バルガシュ反タイタニア組織 バルガシュの砂漠を拠点とする小さな反タイタニア組織。20名ほどで組織の規模は小さく、タイタニアや流星旗軍の情報網にも引っかからない程度。リーダーはイブン・カシム医師。ザーリッシュに囚われていたファン・ヒューリックを救出する。後にヒューリック一党と共同戦線を張る。 アニメ版では、3,000人ほどのバルガシュを代表する大きな反タイタニア組織として描かれた。
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