ほう‐か〔ハウ‐〕【放下】
読み方:ほうか
[名](スル)
1 投げ捨てること。ほうげ。
「机の上の物を取っては、またすぐに—しなどしていた」〈鴎外・魚玄機〉
3 田楽から転化した大道芸。品玉(しなだま)・輪鼓(りゅうご)などの曲芸や手品を演じ、小切子(こきりこ)を鳴らしながら小歌などをうたったもの。室町中期に発生、明治以後、名称は絶えたが、その一部は寄席芸・民俗芸能として今日に伝わる。
ほう‐げ〔ハウ‐〕【放下】
放下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 01:21 UTC 版)
放下(ほうか)とは、
注釈
- ^ 作者不詳の能楽『放下僧』では、かたきをねらう兄弟が放下師(放下)と放下僧に扮装し、曲舞、鞨鼓、小唄などの芸づくしをおこなう場面がある。山路(1988)p.45
- ^ 伊勢太神楽は、織田信長に敗れた武士たちのうち伊勢国桑名に落ちのびた一派といわれ、全国を旅する芸能集団となって獅子舞・曲芸を演じた。佐藤(2004)p.116
- ^ 車善七は、幕藩体制下において浅草の非人頭が代々世襲した名前である。
- ^ ヤーコブ・ベーメの最初の著作が『アウローラ』であり、ここでは「キリストへのゆだね」の思想が叙述されている。
- ^ 禅宗の用語であれば、一般には「放下著」(ほうげじゃく)という用法で知られているもの。「放下著」とは、「下に置け」というほどの意味で 、著は命令の意を表す助詞、 捨て去ってしまえ、という意味はないとされている。入矢義高監修、古賀英彦編著『禅語辞典』思文閣出版、1999 年第 5 版「放下」の項(423 頁)では、「放下」(ほうげ)とは、「単に『置く』、『下(お)ろす』ということ。放り投げることではない」とある。つまり捨て去る意味ではないということになる。田島照久「エックハルトにおける離脱の教説」『Heidegger-Forum』 第十五号、2021年5月、p.136参照。
出典
- 1 放下とは
- 2 放下の概要
- 3 仏教における「放下(ほうげ)」
放下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:40 UTC 版)
「マルティン・ハイデッガー」の記事における「放下」の解説
放下とは、技術への対し方として、ハイデッガーが到達した概念である。我々は、技術の進化を、我々の本質(存在)を塞き止めないことにおいて、放置することができる。つまり、避けがたい使用を放置することができるのである。同時に、我々の本質を歪めるその限り、否を向けることができる。この二重性が、技術への対し方である。講演「放下」に於いては、放下とともに、技術時代での存在(Seyn)の覆蔵という仕方での到来を密旨とし、密旨に向けて自己を開け放っておく態度を挙げて、「物への関わりに於ける放下」と「密旨に向かっての開け」を「その上に於いて、私共が技術的世界の内部にあって、而もその世界によって害されることなく立ち、そして存続しうる如き新しい根底と地盤を約束」する「新しい土着性への展望」とした。
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