攻勢作戦
攻勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 02:41 UTC 版)
「第766独立歩兵連隊 (朝鮮人民軍)」の記事における「攻勢」の解説
韓国軍の退却に伴い、766部隊、549部隊、及び人民軍第5師団は大きな抵抗に遭遇する事もなく、東部の国道に沿って着実に南進を続けた。さらに他の全ての前線でも人民軍の攻勢は成功し、韓国軍を徐々に南部へと押し込んでいった。766部隊は前進部隊として、東部山岳地帯を経由して内陸部へ進んだ。朝鮮半島東部では、その険しい地形に加え劣悪な通信設備やあまりに細い補給線が韓国軍による抵抗を非常に難しくしていた。人民軍はこれを韓国軍の弱点の1つと見なしていたが、一方で攻略の際に自らも同じ問題を経験する事を認識していた。同時期、第5師団及び周辺の2部隊は前進速度を落として、後方からの攻撃を警戒して周囲の山岳地帯に大規模な偵察部隊を送り込むなど慎重に前進していた。しかし、こうした慎重すぎるほどの前進は韓国側に軍を再編成する時間を与える事に繋がってしまった。6月28日、766部隊は蔚珍から太白山脈に向けて浸透し、日月山(英語版)、英陽、青松へと進んだ。彼らに与えられた任務は釜山と大邱の通信を途絶させる事であった。当時、大邱には崩壊の危機にある韓国軍を支援するべくアメリカ陸軍が上陸しようとしていたのである。 韓国軍第8師団第23連隊は蔚珍に位置する3つの部隊を足止めするべく前進を開始した。韓国軍は人民軍の攻勢を足止めするべく様々な手段を投入したものの、各部隊は山岳地帯に分散してしまい、戦力の集結を図ることが非常に難しくなってしまった。それでも第23連隊は7月5日まで人民軍を足止めする事に成功する 7月10日、766部隊は第5師団から分離され、占領地行政の為に派遣されてきた官僚の先遣隊と合流する。以後、766部隊はさらに小部隊に分割されて任務に付いた。7月13日、各部隊は盈徳から北へ40km地点の平海里に到達した。 しかし次の週には韓国側の激しい抵抗に遭遇し、さらに国連軍による航空支援が始まった為、766部隊および人民軍第5師団の南進は滞った。一方で東部側面は依然として人民軍の支配下にあり、7月24日には旌善および安東方面から浦項へ向けた攻勢が始まった。東部側面に展開していたのは人民軍第12師団(英語版)であった。これに対向する形で行われた国連軍による航空支援や艦砲射撃は人民軍の前進速度を低下させると共に補給線を破壊した為、人民軍は韓国側民間人からの強制的な物資の徴集を行うようになる。
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「攻勢」の例文・使い方・用例・文例
- 攻勢に出る
- ここ数年、東京でのA社の営業攻勢が一段と激しさを増している。
- 首都キガリで戦闘が続く中、ルワンダの反政府勢力は南に向かって攻勢を強めています。
- われわれは敵の攻勢に後退した。
- 攻勢をとる.
- 大々的な報道活動[取材攻勢].
- (敵に対して)攻勢に出る.
- 攻勢に出る.
- 反乱軍側は新たなテロ攻勢に出た.
- 攻勢をとる
- 日本はいつも戦争では攻勢をとる
- 敵は攻勢を開始せんとするものの如し
- 日本は攻勢をとりロシアは守勢をとった
- 守勢より攻勢に転ずる
- 主導権を握って、そして攻勢にでる
- 相手の攻勢に対して押されぎみになること
- 敵の攻勢に対して受け身の状態
- (攻勢を)いなすことができる
- 旧正月に行われる軍事攻勢
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