揺動散逸定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/20 14:15 UTC 版)
揺動散逸定理(ようどうさんいつていり、英: fluctuation-dissipation theorem, FDT)とは、「熱力学的平衡状態にある系が外部から受けたわずかな摂動に対する応答(線形近似できるとする)が、自発的なゆらぎに対する応答と同じである」という仮定から導かれる統計力学の定理である。つまり、熱力学系の平衡におけるゆらぎと抵抗(抗力)の間にある関係を示すものである。
- ^ von Smoluchowski, M. (1906). “Zur kinetischen Theorie der Brownschen Molekularbewegung und der Suspensionen” (German). Annalen der Physik 326 (14): 756–780. Bibcode: 1906AnP...326..756V. doi:10.1002/andp.19063261405.
- ^ Proceedings of the American Physical Society: Minutes of the Philadelphia Meeting December 28, 29, 30, 1926, Phys. Rev. 29, pp. 367-368 (1927), 1926年12月に開かれたアメリカ物理学会 (APS) 年次大会の概要集。
- ^ J. Johnson, Thermal Agitation of Electricity in Conductors, Phys. Rev. 32, 97 (1928).
- ^ H. Nyquist, Thermal Agitation of Electric Charge in Conductors, Phys. Rev. 32, 110 (1928).
- 1 揺動散逸定理とは
- 2 揺動散逸定理の概要
- 3 関連項目
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