拡充
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:28 UTC 版)
プランバナン寺院の主祠堂中央の聖室(ガルバグリハ(英語版)〈Garbhagriha〉)に安置されるシヴァ像は、王ピカタンの肖像であるとされ、王の遺骨が台座の9メートル下に納められたといわれるほか、像は王バリトゥンをかたどるもので、王の死後、自身を神格化する肖像としての役割を果たしたともされる。 寺苑は、王ダクサやトゥロドン(英語版)(919-921年頃)など歴代のマタラム王により拡張され、主要な祠堂の周囲に何百基もの小祠堂が追加された。そびえ立つ中央の主祠堂は高さ47メートルであり、広大な周壁に囲まれる240基の構造物からなる寺院複合体において、トリムルティのシヴァ祠堂(チャンディ・シワ、尼: Candi Siwa)は、当時、最も高く壮大なものであった。プランバナン寺院はマタラム王国の王室寺院としての役割を果たし、宗教儀式や供犠のほとんどはここで行われた。王国の最盛期には、寺院の外壁内に何百人ものバラモンが弟子とともに住んでいたと推定されている。 古マタラム王国の都の位置は不明であるが、都の中心地およびマタラムの王宮(クラトン(英語版))は、およそケウ平原(英語版)(プランバナン平野)辺りであったと考えられており、平野部に突き出たラトゥボコ(英語版)(尼: Ratu Boko〈Ratu Baka〉)の丘に残るボコ遺跡(尼: Candi Boko)が、9世紀後半頃の王宮の跡であるとされる。
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