招待者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:55 UTC 版)
「第1回東京国際映画祭」の記事における「招待者」の解説
世界各国から多くの映画人を招待。『乱』が世界で初上映されたため、黒澤明は御殿場で静養中だったが、皇族を始め、外国人記者も多数つめかけた。 来日したのは海外映画人350人で、記者団を含めると2000人以上の映画関係者が来日した。映画祭で来日したスターは、ハリソン・フォード、シドニー・ローム、ハイン・S・ニョール、シェール、エリック・ストルツ、ジャンヌ・モロー、ブリジット・フォッセー、ヘクトール・バベンコ、ベルナルド・ベルトルッチ、ニール・ジョーダン、ピーター・グレイブス、スーザン・ストラスバーグ、サンディ・デニス、ロブ・ロウ、メリッサ・ギルバート、ヘルムート・バーガー、ジェームズ・ステュアート、ルーカス・ハース、ジェニファー・オニール、セルジオ・レオーネ、ダリオ・アルジェント、テリー・ガー、マリア・シュナイダー、ドナルド・サザーランド、ジャン=マイケル・ヴィンセント、テリー・ムーア、ロッド・スタイガー、コニー・スチーブンス、エルケ・ソマー、ソフィー・マルソー、リチャード・エドランド、ジョージ・チャキリス、ヴィクター・バナルジー、ジュスト・ジャカン、リチャード・アンダーソン、キャシー・リー・クロスビー、ティナ・ルイス、クロード・ルルーシュ、ピエール・バルー、ステイシー・ネルキン、ロバート・キャラダイン、ウェイン・ロジャース、ハート・ボックナー、マイケル・ラドフォード、スザンナ・ハミルトンなど。旅費も持つ特別なゲストもいれば滞在費だけで来るスターもいた。ハリソン・フォードは『刑事ジョン・ブック 目撃者』が特別招待作品に選ばれ、そのプロモーションを兼ねての来日だったが、「クロサワの『乱』が観たい」と自ら渋谷宝塚に電話を掛け、副支配人に「英語字幕版の座席を確保して欲しい」と頼んだが、副支配人に「ハリソン・フォード?そんなの知らねえよ!」と電話を切られたという。ハリソン・フォードは1985年6月3日の『笑っていいとも!』に出演した。シェールは成田空港で「ファミリー・ネーム(姓)はどうした?」と一時間止められ「日本では私は知られてないのね」と皮肉った。シドニー・ロームは、大スターのつもりで来日したのに思ったほどの待遇をされず不機嫌だった。マリア・シュナイダーは『ラストタンゴ・イン・パリ』のイメージが強烈過ぎ、痩せていて誰からも気づかれなかった。ウエルカム・パーティにノーブラでオッパイが透けて見えるドレスで登場したソフィー・マルソーは、フランスに帰国後 『パリ・マッチ』のインタビューで、日本のファンが自身を追いかけ回す行為等について「ミーハー、東京は田舎の街」などと批判した。「女性映画週間」に『エミリーの未来』を出品して来日したヘルマ・サンダース=ブラームスは日本通で、パネルディスカッションに歌舞伎に能に京都にと精力的に日程をこなしたが、天ぷらを食べ過ぎてダウンし日本医大に担ぎ込まれた。「日本最後の夜は新宿ゴールデン街で日本の若い映画人と議論しようと考えていたのに残念」とションボリしていた。映画祭直前の第57回アカデミー賞で主要部門を独占した『アマデウス』の監督・ミロス・フォアマンは招待客の目玉で、「ヤングシネマ85・国際新進監督コンクール」の審査員を予定していたが、『MISHIMA』騒動で来日を渋っているという噂が流れたため、関係者がパリに出向いて説得に当たり、出席OKの約束を取り付けたが、これまた直前に審査委員長を務めた第38回カンヌ映画祭の内輪もめで「映画祭の審査は二度とやらない」と映画祭に嫌気が差したとされ、来日を突然中止した。審査委員の補充は行われず、当初9人で審査を行う予定が7人の各国審査員で行われた。 ミロス・フォアマンの他、『MISHIMA』問題でフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスなど欧米の著名俳優、監督が来日を中止した。その他、『MISHIMA』問題との関連は不明だが、来日を表明して来なかったのは、フランチェスコ・ロージ、ノーマン・ジュイソン、アリ・マッグローら。来日予定と報道されたが来なかったのは、キャサリン・ヘプバーン、カトリーヌ・ドヌーヴ、クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ、メリナ・メルクーリ、スチュアート・ホイットマン、ブレンダ・ヴァッカロ、カミラ・スパーヴ、ホセ・フェラー、リンゼイ・ワグナー、グレン・フォード、ジョン・ブアマン、ジェニファー・コネリーら。他に東急エージェンシーが「TAKARAファンタスティック映画祭」にスティーヴン・スピルバーグを招待する予定だったが実現しなかった。直前に来日を決めたのはデヴィッド・クローネンバーグら。
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