抱水クロラール
抱水クロラール(C2HOCl3・H2O)
抱水クロラール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 07:08 UTC 版)
抱水クロラール(ほうすいクロラール、Chloral hydrate)は、合成されたものとしては最初の鎮静剤である。商品名、エスクレ坐剤[1]。鼻を突く刺激臭があり、水に非常によく溶け、エタノール、ジエチルエーテルに溶けやすい。強い吸湿性がある。強酸化剤と激しく反応する。塩基と反応してクロロホルムおよびギ酸塩を生成する。連用により薬物依存症、急激な量の減少により離脱症状を生じることがある[2]。日本では医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律における習慣性医薬品に指定され[3]、また医薬品添付文書では劇薬である。
- ^ “エスクレ坐剤「250」/エスクレ坐剤「500」”. www.info.pmda.go.jp. 2022年12月25日閲覧。
- ^ a b 厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長『催眠鎮静薬、抗不安薬及び抗てんかん薬の「使用上の注意」改訂の周知について (薬生安発0321第2号)』(pdf)(プレスリリース) 。2017年3月25日閲覧。、および、“使用上の注意改訂情報(平成29年3月21日指示分)”. 医薬品医療機器総合機構 (2017年3月21日). 2017年3月25日閲覧。
- ^ 厚生省『薬事法第50条第9号の規定に基づき習慣性があるものとして厚生労働大臣の指定する医薬品 通知本文』(プレスリリース)厚生労働省 。2014年2月16日閲覧。
- ^ エドワード・ショーター『精神医学の歴史』木村定(翻訳)、青土社、1999年10月、243頁。ISBN 978-4791757640。、A History of Psychiatry: From the Era of the Asylum to the Age of Prozac, 1997
- ^ 村崎光邦「睡眠薬学の歴史と現在」『睡眠学』朝倉書店、2009年2月、649-651頁。ISBN 978-4254300901。
- ^ a b c デイヴィッド・ヒーリー 著、田島治、江口重幸監訳、冬樹純子 訳『ヒーリー精神科治療薬ガイド』(第5版)みすず書房、2009年7月、264-265頁。ISBN 978-4-622-07474-8。、Psychiatric drugs explained: 5th Edition
- ^ 医薬品医療機器総合機構『調査結果報告書』(pdf)(プレスリリース)医薬品医療機器総合機構、2017年2月28日 。2017年3月25日閲覧。
- 1 抱水クロラールとは
- 2 抱水クロラールの概要
- 3 薬効
抱水クロラール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:27 UTC 版)
詳細は「抱水クロラール」を参照 抱水クロラール系の薬物は1869年に合成されたが、安全性が低く1900年前後にはバルビツール酸系に置き換えられ、ほとんど使用されなくなった。依存性や臓器障害の悪化のおそれがある。
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