抗がん剤とKRAS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/26 02:20 UTC 版)
大腸がんの治療薬セツキシマブ (Cetuximab) などの上皮成長因子受容体 (EGFR=Epidermal Growth Factor Receptor) に結合してその働きを阻害することで効果を狙う分子標的薬では、KRAS遺伝子の変異が存在すると薬理効果が期待できない(使えない)可能性が高いとの知見がある。このため、がんの化学療法の治療方法の選択のために行われる「K-ras遺伝子のcodon12やcodon13の変異解析(変異の有無)」のことをKRASと表記する場合がある。 codon12 GGT 変異はいろいろ。 codon13 GGC 変異はGGC→GACと変異するのがほとんど。 反面KRAS遺伝子の一部に変異があっても、「肺がんの治療薬メトトレキサートやペメトレキセドなどの葉酸代謝拮抗薬(抗がん剤)は、がん細胞に遺伝子増幅が見られない非小細胞肺癌の患者には薬効が大きく期待できる」とされる 。
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