怪味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 20:53 UTC 版)
怪味(かいみ、ガイウェイ)とは四川料理の味付けのひとつ[1]。この味のソースそのものを指す場合もある[2]。怪味とは、中国語で「複雑な味」といった意味である[3]。五味すべてを兼ね備える味といわれるものの、塩味はあるが塩辛くなく、砂糖は入るが甘くなく、酢が入るがすっぱくはない、という風な複雑な味わいが特徴であり特長とされる[1][3]。五味のうちいずれが強い、ということもなく、すべてが混ざり合った味わいである[4]。また、麻辣の香りも豊か[1]。「四川料理の代表的な混合味付け法[5]」、「複合調味の傑作[6]」と評される。かつては四川料理の本場でのみ味わうことができたものだが、2007年発行の書籍『お食辞海』によれば、このころには北京や上海でも一般的に賞味できるようになっていたそうである[7]。
- ^ a b c 中山時子; 陳舜臣 編『新・中国料理大全 4 四川料理』小学館〈新中国料理大全〉、1997年、137-138頁。ISBN 9784096808641 。
- ^ “怪味(かいみ)の意味 - goo国語辞書”. goo辞書. NTTレゾナント. 2018年11月10日閲覧。
- ^ a b c “怪味ソース”. コトバンク. 朝日新聞社. 2018年11月10日閲覧。
- ^ a b c 前掲書 (中山 & 陳 1997, p. 169) 。
- ^ 石黒敬子「四川泡菜について(4)」『紀要』第34号、つくば国際大学、91頁、2006年。doi:10.20843/00000453 。
- ^ a b c d 前掲書 (中山 & 陳 1997, pp. 145–146) 。
- ^ 杉山明『お食辞海: 読んでおいしい中国料理』牧歌舎、2007年、44-45頁。ISBN 9784434109393 。
- ^ a b c 前掲書 (中山 & 陳 1997, pp. 106–107) 。
- ^ “停不下来的怪味豆怎么做---自制重庆风味小吃”. 美厨邦. 2018年11月10日閲覧。
- ^ “怪味ソースの豚しゃぶ”. ユウキ食品株式会社 (2002年2月1日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ a b “塩麹、塩レモンの次はコレ! 話題の調味料「怪味ソース」の魅力に迫る!”. 日経ウーマンオンライン (2015年3月5日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “時代は今「第3次からあげブーム」 第1次、第2次っていつだったの?”. J-CASTニュース (2016年1月27日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “アーモンドミルクで冷やしつけ麺!? 江崎グリコと麺屋武蔵がコラボ”. 日経トレンディネット (2018年7月20日). 2018年12月9日閲覧。
- 1 怪味とは
- 2 怪味の概要
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