性教育にまつわる掲載
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:19 UTC 版)
「小学館の学年別学習雑誌」の記事における「性教育にまつわる掲載」の解説
1990年代より読者が第二次性徴期を迎える年齢に合わせて、山本直英が創立した性教育を大きく推進している団体「"人間と性"教育研究協議会」の監修の下、思春期に訪れる外面的・内面的な体の変化(初潮・精通・コンプレックス・男女の違い・いじめなどの人間関係)についてQ&A形式の記事が『五年生』に連載されており、投書(質問)が掲載されるとノベルティが贈呈される。2004年からは『ないしょのつぼみ』本編次ページと、2005年より付録小冊子内にそれぞれコーナーが設けられている。 2001年から2002年には『五年生』で山辺麻由による漫画『おとな図鑑』で性教育にまつわるシチュエーションが描かれ、2003年には単行本化している。小学生に向けて性交について具体的に解説するといった内容が過激であるとして、『週刊新潮』2003年1月30日号のジェンダーフリーに纏わる記事で取り上げられた。2003年には同じく山辺麻由による『思春期革命』が掲載された。 2004年度から『五年生』で連載開始されたやぶうち優『ないしょのつぼみ』は魅力的な画風と取り上げるテーマが所以して、本来の読者層以外の年齢層からも支持された。また、学習雑誌発の作品としては久しぶりにOVAアニメ化された。『五年生』が休刊した2010年度からは『小学四年生』に掲載され、同誌の休刊まで連載された。 『六年生』2004年9月号の別冊付録「小六文庫」で掲載された石田衣良の「ぼくたちがセックスについて話すこと」(直木賞受賞作である『4TEEN』の一編)について、登場人物の男子中学生が教室で性に関わるある事について晒し者にされカミングアウトする流れがあり、性教協の役員が執筆した補足的なコラムにはそれを肯定する内容が記述されたため、一部の識者や雑誌で物議を醸した。なお当該号は別件で自主回収の上、訂正本に交換される措置が執られたものの、この件では特に訂正や、セクシュアリティにまつわる作品を掲載した経緯についての弁明はされていない。 第二次性徴について真っ当に掲載している唯一の小学生向け雑誌として評価された。その一方、"人間と性"教育研究協議会関係者の監修・助言の上で編集されているため、性教育に慎重な識者や読者の保護者との中立性が保たれていない。 2008年から『五年生』の性教育コラム「ないしょの思春期クリニック」の監修・回答者が、性教協役員から社団法人日本家族計画協会クリニックの産婦人科医(ないしょ―OVA版の解説も担当している)へ変更され、最終号(2010年3月)まで掲載が続けられた。
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