応用美術
【英】 applied art
「純粋美術(fine art)」に対する概念で,実用品に美術または美術上の技法や感覚を応用したものをいう。具体的には,(1)絵画を屏風に仕立てるなど純粋美術として制作されたものを(そのまま)実用品に応用したもの,(2)絵画・彫刻等の純粋美術の技法を一品製作である陶器・織物などに応用したもの(美術工芸品),(3)純粋美術の技法・感覚を機械生産品や大量生産品に応用したもの,などがこの概念に含まれる。
応用美術については,保護対象として意匠法と 著作権法 の限界領域にあることからこれをどう扱うかが問題となるが,わが国の著作権法は美術の著作物に美術工芸品を含む旨規定しており(著2条2項),また意匠法と著作権法による重畳的保護を妨げないとする裁判例がある(長崎地佐世保支決昭48・2・7無体例集5巻1号18頁「博多人形事件」など)。
関連項目
(注:この情報は2007年11月現在のものです)
応用美術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/13 00:00 UTC 版)
応用美術とは美術を日用品や行事などへ応用することを指し、この過程をデザインという。ファインアートが見るものに知的興奮や理論的な感覚を与えるのに対し、応用美術ではデザインを組み入れた、例えばコップ、雑誌、装飾的な公園のベンチなど実用本位の物体への創作的発想である。装飾美術との間にかなりの重複があるものの、それらは別個の概念とされる。
インダストリアルデザイン、グラフィックデザイン、ファッションデザイン、インテリアデザイン、装飾美術、実用美術などの分野は応用美術と考えられている。創造的、抽象的な環境において、建築や写真は応用美術と考えられる。多くの応用美術はコレクションされることが可能で、陶磁器、織物、宝飾品、ガラス製品、家具、玩具、車、エレキギター、そのほか映画のポスターや古い広告などのような商業環境での様々な形式の画像などがその蒐集対象となる。
運動
関連項目
註
- Herbert, Frank (1915). The Lesson in Appreciation: An Essay on the Pedagogics of Beauty. Original from the University of Wisconsin - Madison: The Macmillan Company. p. 163
- Charles Russell Richards, National Society for Vocational Education, University of the State of New York (1922). Art in Industry. The Macmillan Company. p. 385
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