応用ルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 02:15 UTC 版)
早押し機による早押しクイズを行なう場合、解答権を得るための条件を「ボタンを押す」から別の形に変えたり、ボタンを押すまでに障害を設けることによってルールにバリエーション(変化)を設けることが可能である。これは『アメリカ横断ウルトラクイズ』において多く使用された。こうした特殊条件を用いた問題では通常の機械的な選出とは異なり、「権利獲得に意識を傾けるあまり、解答時に肝心の問題内容を忘れてしまう」といったケースが生じることがある。 大声クイズ 早押しボタンの代わりに解答者の前にマイクを置き、解答者が大声を出して一定の音量に達したときに解答権を得られる。解答権を得るための条件を変えた例。また『マジカル頭脳パワー!!』の「マジカルシャウト」では正解となる語句そのものをマイクに向かって叫び、最初に反応した解答者の回答が有効となっていた(反応した回答が不正解だった場合には解答者にはペナルティ(罰)が課せられる)。 マラソンクイズ 自動車などの後部に早押しボタンを置き低速で走らせ、解答者はそれについてマラソンのように走りながらクイズに答える。ボタンを押すまでに障害を設けた例。 イントロクイズ 質問する代わりに曲のイントロ(冒頭)部分を流し、早押しで曲名を答えさせる。曲名のほか、アーティスト名、使用されたドラマや映画を問う場合もある。変わったところでは詩や文学作品で行うこともある。出題内容が特殊な例。 ヒントクイズ 映像などでヒントが順々に示され、答えが分かった時点でボタンを押し、解答するというもの。タレントが解答者として出演するバラエティークイズ番組に多い。1人が正解した時点で終了するものが多かったが、ヘッドホンや耳打ち方式などで他人に答えが分からないようにし、全員が正解するか映像が終了するまで続けられる形式のクイズもある。『マジカル頭脳パワー!!』において多く出題された。出題内容が特殊な例。正解までの時間によって得点が変動するルールもある(早く正解するほど高得点)。 早書きクイズ 口頭ではなくフリップや画面に答えを書くタイプのもの。書いてからボタンを押す、ボタンを押してから書く、ボタンを押さなくても正解を記入した時点で正解となる方法など様々なシステムがある。誰かが正解しても他の解答者に正解が知れ渡らないためクイズを続行できるのが利点である。『クイズ どんなMONだい?!』で初めて採用され、『どちら様も!!笑ってヨロシク』や『平成教育委員会』、『東大王』などで見られた形式。クイズサークル(同好会)では、ボタンを押してから書く方式が主流で、押した本人が正解すれば高得点だが不正解時のペナルティも大きく、それ以外は正解しても低得点だがペナルティが無い(または軽い)方式がよく用いられる。早押しボードクイズも参照。変則版として、『わいわいスポーツ塾』では制限時間内に解答を書いてボタンを押し、残り時間で得点が決定する早書き早押しクイズがあった。 選択問題 選択問題は早押しクイズにはあまり向いていないが、1つの解答者席に複数個のボタンを設置し選択問題に対応できるようにする。解答の早い順に得点をつけたいときなどに有効である。『オールスター感謝祭』の「正解者のうち最もボタンを押したのが遅い者が予選落ち」や「鐘が鳴った(最終問題の)ときに最もボタンを押したのが早かった人がピリオドチャンピオン」システムなどが代表例。また、クイズゲームではタッチパネルの普及まで任意の文字入力が難しかったため、早押しクイズでも選択問題がよく用いられる。 空席待ちクイズ クイズに参加できる人数・チーム数を限定し、残りはその後ろに並んで順番が回るのを待つというもの。不正解をすると(回によっては、正解者以外の前列の回答者も)列の最後尾に戻される。前の回答者が勝ち抜けるか不正解をすると残りの回答者が前に詰めていく。 また、早押しクイズは問題の途中であっても解答者の意思表示によって出題を中断させることができる。この特性を利用した特殊な問題が使用されることがある。
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