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心敬とは? わかりやすく解説

しんけい【心敬】

読み方:しんけい

1406〜1475]室町中期連歌師歌人京都十住心院の権大僧都紀伊の人。和歌正徹(しょうてつ)に学び、それを連歌にも生かそうとした。その作品は「新撰菟玖波集(つくばしゅう)」「竹林抄」に多数収録連歌論「ささめごと」「ひとり言」など。


心敬

読み方しんけい

室町後期連歌師権大僧都。号は連海法師・連海坊・心恵・心教等。正徹師事家集に『心玉集』、著書に『ささめごと』『私用抄』等がある。文明7年(1475)歿、70才。

心敬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/27 07:53 UTC 版)

心敬(しんけい、1406年応永13年) - 1475年5月20日文明7年4月16日))は、室町時代中期の天台宗の僧、連歌師である。連海、心恵、心教ともいう。

心敬が理想とした連歌

『心敬僧都庭訓』に以下のように書かれている。

雲間の月を見る如くなる句がおもしろく候。(中略)八月十五夜の月のようなるは、好ましからず候。

つまり、十五夜の満月のような歌よりも、雲に部分が隠れる月のような歌が良いとしている。この美意識は、侘び茶の祖とされる茶人村田珠光も共有していた(『禅鳳雑談』永正9年(1512年)11月11日)[1]

また、『ささめごと』には

言わぬ所に心をかけ、冷え寂びたるかたを悟り知れとなり。境に入りはてたる人の句は、この風情のみなるべし。

とあり、歌を極めた後は、気持ちの全てを言葉で言い表さない「余情体」の歌を詠むべきとしている。この美意識も、武野紹鷗などの茶人に共有されている(『山上宗二記』)[2]

脚注

  1. ^ 神津朝夫『千利休の「わび」とはなにか』(角川ソフィア文庫、2015年), p. 236
  2. ^ 例えば、神津朝夫『千利休の「わび」とはなにか』(角川ソフィア文庫、2015年), pp. 58-59 を参照。



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