後宮に仕える人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:38 UTC 版)
「薬屋のひとりごと」の記事における「後宮に仕える人々」の解説
やぶ医者 / 虞淵(グエン) 声 - 小形満(ドラマCD) 後宮で唯一医官を務める、どじょうひげをはやした小太りの宦官。後にある者の身代わりとするためひげは剃るように命じられている。 最初は自分の職場を荒らす者として猫猫を警戒していたが、基本的には気のいい性格で、彼女に任せた方がうまくいくとともに楽することができることに気が付き、それ以降は茶や菓子を出してくれるヒロイン的存在。猫猫からは内心「やぶ医者」と呼ばれ、後宮内の医官は彼一人で他と区別する必要が無いため「医官どの」で通用し、彼を本名で呼ぶのは羅門くらいで、単行本の登場人物紹介も含めて作中で本名で呼ばれることは滅多にない。 医官でありながら死体を怖がるなど医師としての技量は極めて低く、後宮内でもほとんど頼りにされていない。羅門の追放後に医官不在となった後宮では先帝の手がついたため後宮外に出られなくなった女官たちが医療技術を身に着け診療所の役割を果たすようになり、彼女らが新たに導入された宦官医官に強い反発を起こしたため、最初の筆記試験に唯一合格した虞淵のみで制度自体が無くなり、実技訓練も動物解体の段階で適性が無いことが判明したため免除された経緯がある。 出身の村は紙漉きを産業にしており、医局でも紙を自由に使う。先帝の時代に村が傾きかけたため、村の移住費を賄うために、そのころ女官を求めていた後宮へ姉が行き、続いて妹も倣おうとしていたのを制止し、女官より高く身売りできる宦官に志願した。 小蘭(シャオラン) 14歳。猫猫と同時期にやってきた後宮の下級女官で、貧困農家だった実家から後宮に売られた過去を持つがそんな暗さは見せない。猫猫に対して偏見を持たず親しく接する少女。噂話と甘いお菓子が好きで色々な情報を仕入れてくるため、猫猫はお菓子を餌に聞き出すことが多い。 2年間の年季が明け、後宮を去るが下級妃に気に入られたお陰で妃の実家での就職が決まり、無事にそちらで働いている模様。猫猫の元にもたまに手紙がくるらしいが、肝心の勤務先の住所が書かれていないため猫猫自身返事すら出せていない。 毛毛(マオマオ) 後宮に迷い込んだ猫。かなり弱った子猫の状態で見つかり、鈴麗が気に入ったため、医局に持ち込まれ猫猫が面倒を見た。体力も回復した後には後宮内の鼠捕りということから主上より「盗賊改め」の職名を賜る。猫猫が後宮から二度目の解雇をされた際に緑青館に引き取られ、世話されるようになった。
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