やよいしき‐どき〔やよひシキ‐〕【弥生式土器】
読み方:やよいしきどき
⇒弥生土器
弥生土器
(弥生式土器 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 03:33 UTC 版)
弥生土器(やよいどき)は、弥生時代に使われた軟質素焼きの土器[1][2]。一般的に「縄文土器と比べると形・装飾が簡素で、高温で焼かれて明るく硬い」と評されるが、実際には一概に言い切れるものではなく、地域ごとに個性豊かに発達した[3][4]。また、先行する縄文土器や後続する土師器との区別も明確ではなく、その線引きは研究者でも一致していない[3][1][注釈 1]。
注釈
- ^ 板付遺跡の水田から出土した夜臼式土器は最古の弥生土器とされるがその様相はなお縄文土器であり、続く板付式土器を最古の弥生土器とする見解もある[1]。また、弥生時代と古墳時代の境に位置する庄内式土器は、弥生時代終末期(第Ⅵ様式)とする見解と古墳時代早期とする見解がある[5][6]。
- ^ ただし、旧来の土器による時代区分を推す専門家もいる[9][1]。
- ^ 早期を加えることは定説になりつつあるが、終末期については定着していない[11]。
- ^ 器種の組み合わせの割合。土器組成ともいう[12]。
- ^ 縄文土器の器種組成は中期まで深鉢が主で、後期に浅鉢が加わる[3]。
- ^ 日用土器を二次的に棺に転用したものは各地に見られる[16]。
- ^ 朝鮮半島からの影響については、黒川式(縄文)土器段階で始まっていたと考えられる[66]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m 工楽善通 2011, pp. 884–888.
- ^ コトバンク: 弥生土器.
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- ^ a b 大坂拓 2015, pp. 463–464.
- 1 弥生土器とは
- 2 弥生土器の概要
- 3 周辺地域の土器との関係
- 4 脚注
「弥生式土器」の例文・使い方・用例・文例
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