庭園めぐりと書籍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:56 UTC 版)
「ガーデン・ツーリズム」の記事における「庭園めぐりと書籍」の解説
初めて庭園めぐりを記録に残した人々のうち、1580年から1581年にわたって目的地のフランス、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリアを旅行したミシェル・ド・モンテーニュは旅日記をつけており死後に見つかると1774年に出版された。 ファイン・モリソン (Fynes Moryson または Morison) (1566 – 1630) は1590年代にヨーロッパと地中海東部の各地を旅行し、帰国後に4、5冊の全集を計画して1617年に著作集 "Itinerary" の最初の3冊組を出した。当時のエルサレム、トリポリ、アンチオク、アレッポ、コンスタンチノープル、クレタ島の社会の様子を伝える記録として歴史学で評価されている。-また、イギリスの作家で造園家、日記作者ジョン・イーヴリンは1664年、王立協会で初めての出版物として林業の実態を海軍に伝える報告をつづり、やがて森林をたたえる著述で植林を説きつづけた。マギー・キャンベル=カルバー(英語)はイーヴリンが調査をした森林をたどりフランスやイタリアで視察した庭園を訪れ、イーヴリンを象徴するカシから彼がもっとも気に入っていたさまざまな常緑樹まで伝記にまとめている。こうしてごく限られた人々が書き残した庭めぐりの経験は、ガーデンツアーとしておよそ100年にわたって発展してきたのである。
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