序幕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 06:02 UTC 版)
ハンニバルはカルト・ハダシュトを5月に出発し、軍を3つに分けてエブロ川を渡河し、2ヶ月間の作戦の後にピレネー山脈までの領域を占領した。ピレネー山脈を越える前に、ハンニバルはこの新たな占領地域の支配のために弟のハンノに11,000を残し、さらに10,000の兵を解散させた。またピレネーの反対側のガリア人に使節を送って平和交渉を行ったため衝突は発生せず、9月後半にローヌ川沿岸のヴォルカエ族の土地に達した。そのときまでに、ハンニバルの兵力は歩兵36,000と騎兵8,000にまで減っていた。ローヌ川西岸に達した時点で、ハンニバルは2日間の休息をとることを決定した。カルタゴ軍は付近の船を集め、筏を作って渡河の準備をした。ヴォルカエ族はローヌの両岸に住んでいたが、このときは東岸に野営してカルタゴ軍の渡河を待ち受けていた。 ハンニバルはボミルカルの息子のハンノ(en)に、歩兵と騎兵からなる別働隊を率いて上流に向かい、適切と思われる地点で渡河するように命令した。ハンノは地元の人間を案内人として、夜陰にまぎれて出発した。カルタゴ軍陣地から約25マイル上流の川中に島がある地点で、ハンノは筏を組んで敵に気づかれることなく渡河に成功した。ハンノの別働隊は1日休息を取った後、翌日の夜に南に向かって出発し、夜明けにはヴォルカエ族の野営地の背後に到着した。
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