帯域確保のための工夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:17 UTC 版)
ユーザーの増加のため、以下のように様々な方法の帯域確保が行われた。結果として、今ではFOMAへの移行の方針に至っている。 ハーフレート化 ドコモでは他キャリアよりも早くハーフレート化を行っている。ビットレートを11.2kbpsから5.6kbpsへ半減することで、使用する帯域を半分にする。2倍のユーザーを収容できるが、音質は劣化する。音質改善のため、通話相手が固定電話・PHS・ハイパートーク対応端末であり、帯域に余裕がある場合は、新しいCODECを用いてフルレートでデータ転送をするハイパートークが使われていた。 他社買収による帯域確保 1998年にテレターミナル(双方向通信に対応したポケベルに似たもの)業者の「日本シティメディア」の経営移譲を受けている。そのシティメディアが免許を受けていた5MHzをmova用に帯域転換している。ただし関東圏のみ。 アナログ波の早期終了(1999年3月限り) アナログ波運用中より、デジタル波用に転用を開始し、アナログ波終了後は、デジタル波用に転用されている。 1.5GHz帯デュアルバンド化 211i・504i以降に発売された端末は一部(213iシリーズ・25xシリーズ・F505iGPS)を除き800MHz・1.5GHzデュアルバンド端末である。シティフォン・シティオサービスを行っているドコモ・ドコモ東海・ドコモ関西のエリアで、800MHz帯が混雑している場合、1.5GHz帯が利用可能であれば優先的に使われるようになっている。1.5GHz帯ではパケット通信網が構築されていないため、音声通話のみである。また、末期にはシティフォンとは異なる1.5GHz帯が追加で割り当てられており、一部の端末(505iS、506iシリーズ)に対応していた。なお、シティフォンの終了に伴い、movaのデュアルバンド用途も同時に終了した。
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