席巻
せっ‐けん〔セキ‐〕【席▽巻/席×捲】
席巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 05:43 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ウィキペディアには「席巻」という見出しの百科事典記事はありません(タイトルに「席巻」を含むページの一覧/「席巻」で始まるページの一覧)。 代わりにウィクショナリーのページ「席巻」が役に立つかも知れません。 |
席巻
出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 03:22 UTC 版)
名詞
席 巻(せっけん / せっかん[1] 歴史的仮名遣い: せきけん / せきくゎん)
発音(?)
- せっ↗けん
関連語
動詞
活用
- サ行変格活用
- 席巻-する
出典
- 【白文】
- 張儀爲秦破從連橫,說楚王曰、「秦地半天下、兵敵四國、被山帶河、四塞以爲固。虎賁之士百餘萬、車千乘、騎萬疋、粟如丘山。法令既明、士卒安難樂死。主嚴以明、將知以武。雖無出兵甲、席卷常山之險、折天下之脊、天下後服者先亡。(略)」
- 【訓読文】
- 張儀、秦の為に従を破り連横せむとして、楚王に説いて曰く、「秦の地、天下に半ばして、兵、四国に敵す。山を被り河を帯び、四塞以て固めと為す。虎賁の士百余万、車千乗、騎万、粟は丘山の如し。法令既に明らかにして、士卒、難に安んじ死を楽しむ。主は厳にして以て明らかに、将は智あって以て武なり。兵甲を出す無しと雖も、常山の険を席巻して、天下の脊を折かば、天下後て服する者、先づ亡びむ。(略)」と。
- 【現代語訳】
- 張儀が、秦のために合従を破って連衡しようとして、楚の懐王に説いて言った、「秦の領地は天下の半分に及び、その兵力は四方の諸国に匹敵します。山に囲まれ河に取り巻かれ、四方が塞がれて天然の要害となっております。虎のように勇猛な兵士は百万人余り、戦車は千両、軍馬は一万頭に及び、兵糧は山のようにございます。軍律は行き届いており、兵士は安心して困難に立ち向かい喜んで戦死します。主君(恵文王)は厳格かつ英明で、将軍は才智と武勇を備えています。軍備を繰り出すまでもありません。とはいえ、険阻な常山[3]を速やかに攻略し、天下の脊梁を粉砕すれば、天下の諸侯で遅れて秦に降伏する者は、真っ先に滅亡することになるでしょう。(略)」。
- 【補説】
- 強大な勢力を有する秦に対抗すべく、他の諸国は同盟して秦を牽制する体制(合従)を築いた。これを打破するため、縦横家(弁論家)の張儀は紀元前311年、秦と他の各国との間に二国間同盟を結ばせ(連衡)、各国の協力体制を分断しようとした。上記の逸話は、その一環として張儀が楚に赴き、秦との同盟締結を勧めた言葉の冒頭部分。
席巻と同じ種類の言葉
品詞の分類
- >> 「席巻」を含む用語の索引
- 席巻のページへのリンク