希元素製品の製造工程の確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 01:53 UTC 版)
「飯盛武夫」の記事における「希元素製品の製造工程の確立」の解説
1922年、飯盛研究室発足当時は純学術的な研究が行われていたが、工業の発展とともに希元素製品の需要が徐々に増えてきたため、これに応じるために1939年に製造部門として理研希元素部が設けられた。日中戦争を経て太平洋戦争が始まるとさらに希元素製品の需要が増加したので1941年に理研希元素工業株式会社が設立された。生産力増強のため1943年に足立工場と荒川工場が建設された。1933年以来、飯盛は室員の吉村恂、畑晋らと協力してこれら工場の諸工程を確立した。 各工場の作業内容は次のとおり 足立工場:黒砂 (朝鮮半島産砂金の残砂)の選鉱およびモナズ石の化学的処理による希土類元素 (セリウム、ランタン、ネオジム) およびトリウム、ウラン、メソトリウムの分離精製 荒川工場:カルノー石 (戦前アメリカから約200トン輸入したバナジウム鉱石) からウラン、バナジウムの抽出、およびフェロバナジウムの製造とジルコンからジルコニウムの抽出、フェロシリコン、ジルコニウム合金の製造 本郷工場:理研構内のパイロット試験工場で、主にフェルグソン石、緑柱石、希アルカリ鉱物などの化学処理
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