市販仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:59 UTC 版)
「トヨタ・プリウス ZVW30」の記事における「市販仕様」の解説
2012年1月市販仕様のPHVでは、新開発の三洋電機製リチウムイオン電池(三元系)が採用され、小型軽量化と回生充電量の向上、ハイブリッドシステムの効率改善や新開発の低燃費タイヤ(ブリヂストン・ECOPIA EP150)の採用により、満充電状態でのEV走行可能距離が3km向上して26.4kmとなり、またプラグインハイブリッド燃費も4.0km/L向上して61.0km/Lとなった。なお、プラグ差込口は右側フロントフェンダー付近からリヤフェンダー付近(フューエルリッドの反対側)に移動している。またリース仕様車では、充電された電力を使い切った後にハイブリッド(HV)走行が可能であったが、市販車ではドライバーが自由にボタンでEV走行とHV走行を選択できるように改良された。 2012年11月1日に行われた一部改良では、震災後の需要を受け、それまで搭載されていなかった100V・1500WのAC電源もオプションで選択できるようになり、さらに「ヴィークルパワーコネクター」で、家庭への電源供給も可能となった。 PHVのみのサービスとして、スマートフォンから充電管理やエアコン操作(冷房時のみ)、充電ステーションの検索や燃費表示などができるアプリ「eConnect for PHV」と、独自のSNS機能や質問応答機能、車を擬人化して現在の電池状況等の情報をユーザーへ伝える機能などを搭載したアプリ「TOYOTA friend」が、iOS・Android向けに無料で提供されている。 2013年9月30日に行われた一部改良では、従来のスポット溶接よりも溶接打点間のピッチを細かくすることができる工法「レーザースクリューウェルディング」などの採用によりボディ剛性を高めたことで振動や騒音の低減、優れた乗り心地や操舵安定性を実現した。外装ではセンターオーナメント付アルミホイールを新デザインに変更し、アウトサイドドアハンドルにクローム調加飾を施すことで先進イメージをさらに強調。さらに、「S」・「G」はクローム調加飾をサイドガーニッシュにも施したほか、リアエンブレムにLEDイルミネーションを追加。内装では、助手席インストルメントパネルアッパー部や助手席前アッパーボックス部、フロントカップホルダー部にソフトパッド表皮を採用するほか、センタークラスターやドアスイッチベースに木目調加飾、エアコン吹き出し口に加飾を施し上質感を追求した。また、全グレードで車両本体価格が見直され、「L」・「S」・「G」は20万円、「G レザーパッケージ」は20.2万円値下げされた。 2014年8月1日に行われた一部改良では、「L」を除く全グレードで、ボディカラーの「ホワイトパールクリスタルシャイン(オプションカラー)」または「アティチュードブラックマイカ」設定時に設定できるオプションとして、ヘッドランプエクステンション、ドアミラー、アウトサイドドアハンドル、充電リッド、ガーニッシュ(フロント・サイド・リヤにゴールド加飾を施し、クローム調アルミホイールを採用した「エクステリア加飾"スパークリングゴールド"」を新設定した。 2015年6月29日に行われた一部改良では、「G」においてシート表皮を合成皮革に変更し、LEDヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング/ポップアップ式ヘッドランプクリーナー付)を新たに標準装備。また、グレード体系の見直しにより、ビジネス向けグレードの「L」と最上位グレードの「G レザーパッケージ」が廃止されて「S」と「G」の2グレードに集約。2013年9月以来となる車両本体価格の見直しにより、「S」は14.04万円、「G」は8.1万円値下げした。 2016年12月、販売を終了。ホームページへの掲載も終了した。
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