くずし〔くづし〕【崩し】
崩し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 07:12 UTC 版)
崩しは、柔道において相手を投げる前に、相手を投げやすい状態にする技術である。
「相手を作る作り」は、この「崩し」を含む。
基本
ひとつは、重心(重心落下点)を(両方または片方の)足で形成される「基底面」(「最大安定保持範囲」)の辺縁ギリギリに移すこと。
重心を基底面の外に出すと、そのまま姿勢が変化しなければ自然と倒れる。
この時に崩す方向を「八方の崩し」という(「六方の崩し」という概念もあり、八方から左右横を除いたものである。)。
もうひとつは、相手を一個の剛体のような状態にすること。
剛体のような状態にすることとは、相手を硬直したかのようにさせて一本の棒のような状態にし、姿勢の変化をさせないようにすることである。
嘉納治五郎師範は著書の中で崩しについて、「倒れようにも倒れられず、起きようにも起きられない」一瞬の状態、と述べている。
例:背中を後ろにのけぞらせて腹部を前へ突き出し、ギリギリでバランスを保って力んで立っている状態にする(後崩し)(大外車、柔の形 第一教 突き出し、等)。
崩しの方法
押す(突く)、引く、釣手で釣り上げる、すかす、足技を利用する(足に体重と負荷をかけて居着かせて刈る、支えて回転軸を作って回す、体重の乗っていない足を払う)、バランスを取りなおそうとする為の随意もしくは不随意の動きを誘う、フェイントをかける、等々。 相手を不安定な姿勢にすること。 →技がかけやすくなる。
例:三船久蔵十段によれば、球車の崩しは足元に障害物が突然出現したときの飛び越える動作を利用した、とのこと。
外部リンク
「崩し」の例文・使い方・用例・文例
- 彼が身を持ち崩したのは深酒のせいだった
- 今や生態系はひどくバランスを崩している
- 彼が思わず体のバランスを崩した
- 彼はバランスを崩して臨時の通路から落ちた。
- 売り崩しは不公正取引のうちの一つです。
- けれど私はバランスを崩して椅子から落ちてしまいました。
- 私はバランスを崩して椅子から落ちてしまった。
- 私は10ドル紙幣を1ドル紙幣10枚に崩しました。
- 初めから果敢に前へ出て圧倒し、体勢を崩した相手を押し出した。
- 酒で彼は身を崩した。
- 酒で彼は身を持ち崩した。
- 一万円札、崩してくれますか。
- 彼は少し体調を崩して, 今週は学校を休んでいる.
- この 1 万円札を崩して頂けませんか.
- その知らせを聞いて父は相好を崩した.
- わが方は敵の第一線を突き崩して突撃した.
- 仕事をなし崩しで片づけた.
- 切り崩し策
- 山を切り崩して道を切り開いた
- 顔の相好を崩して笑う
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