展示ケースの改善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 22:58 UTC 版)
1875年に、オマール公は建築家オノレ・ドメ(Honoré Daumet、 1826-1911)とともに、フランス革命の後に破壊されて以来、更地になっていた台地に、グラン・シャトー(城館)を再建するプロジェクトを行うこととした。それ以来、オマール公は、自身の居城と客間に加えて、彼が収集したコレクションを収蔵し展示するためのギャラリーを構想するようになる。とりわけ、エクアン城に由来するプシュケの神話のステンドグラスを展示するためのガラスのはまった回廊が構想された。この大仕事は1882年に完成し、1885年には内部も整備される。建築家ドメは「サンチュアリオ」やトリビューナのような小部屋を重視し、自然光で照らした。内部装飾には、当時の有名な芸術家たちを起用した。画家ポール・ボードリー、彫刻家アンリ・シャピュ、ロラン・マルクスト、ジョルジュ・ガルデ、金細工師のエミール・フロマン=ムーリスなどである。1886年から1889年にかけての二度目の亡命の際には、オマール公は母屋を美術館に、劇場を図書室に再建した。オマール公は定期的に客を招いて、接待の際には城館を案内させコレクションを見せた。1872年から1897年に行われた再建の工事にかかった費用は推定で5,365,758.17フランといわれる。 1878年3月より、オマール公は気候のよい時期、つまり6月1日から10月1日の間、毎週木曜と日曜に城を一般公開することを決める。
※この「展示ケースの改善」の解説は、「コンデ美術館」の解説の一部です。
「展示ケースの改善」を含む「コンデ美術館」の記事については、「コンデ美術館」の概要を参照ください。
- 展示ケースの改善のページへのリンク