小説やポップ・カルチャーに登場するベルグレイヴィア
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アンソニー・トロロープが書いた小説、『当世の生き方(英語版)』The Way We Live Now、『フィニアス・フィン(英語版)』Phineas Finn、『帰ってきたフィニアス(英語版)』Phineas Redux、"The Prime Minister" (en) 、"The Duke's Children" (en) では、19世紀のベルグレイヴィアが詳細に描かれる。 イーヴリン・ウォーによる小説『ブライズヘッド再訪(英語版)』では、ベルグレイヴィアのポント・ストリート(英語版)が、英国上流階級の特異な性格へ与えられたエポニムだとされる。 G・K・チェスタトンによるブラウン神父シリーズの短編『奇妙な足音』The Queer Feet では、大変上品な架空のホテル・ヴァーノン(英: Vernon)が登場する。この作品は現在ウィキメディア・コモンズやウィキソース英語版で読むことができる。作者のチェスタトンは多くの作品で、ベルグレイヴィアによく似た環境をその舞台に設定している[要出典]。 ナンシー・ミットフォードの代表作 "Love in a Cold Climate" (en) では、ヒロインに最良の人付き合いをさせようとするおばが、"Keep her nose firmly to Pont Street"(意味:鼻をしっかりポント・ストリートに向けときな)と話す。 "Chawles" とのペンネームで書かれた作品 "Flunkeyania Or Belgravian Morals" は、雑誌『パール(英語版)』で連載された作品のひとつである。この雑誌はヴィクトリア朝に発行された、ポルノ雑誌と伝わっている。 1971年から1975年にかけて放送された英国の人気テレビシリーズ "Upstairs, Downstairs" (en) では、リチャード・ベラミー(後の初代ハヴァーシャムのベラミー子爵)の邸宅がイートン・プレイス165番地に設定された。実際のイートン・プレイス65番地で外観の撮影が行われたが、この際番地名を表す玄関柱の表示には、「1」の表記が書き足された。この作品は1903年から1930年を舞台に、ベラミー家や家庭内労働者の使用人たちの生活を描く作品で、エドワード朝時代(英語版)の騒々しさ、第一次世界大戦や戦後の1920年代、1929年のウォール街大暴落・世界恐慌も物語に登場する。2010年には、メイン・キャラクターの1人であるローズ・バック (Rose Buck) を取り上げ、1936年を舞台に、彼女がホランド家に務めるハウスキーパーとしてイートン・プレイス165番地に戻ってくるとのミニ・シリーズが開始された。 ITVで放送されたドラマ『ダウントン・アビー』では、グランサム伯爵の妹であるレディ・ロザムンド・ペインズウィックが、ベルグレイヴ・スクエアに住んでいる設定である。またレディ・ローズ・マクレアの恋人はピムリコにあるウォリック・スクエア(英: Warwick Square)在住とされ、伯爵の次女レディ・イーディス・クロウリーは、この場所を「活気の無いベルグレイヴィア」(英: "Belgravia without the bustle")と表現する。 BBCで放送されたドラマ『SHERLOCK』第2シーズン第1話では、『ベルグレービアの醜聞』と称して、シャーロック・ホームズシリーズ最初の短編『ボヘミアの醜聞』を下敷きにしたエピソードが放送された。この作品では、写真を元に王室を強請るアイリーン・アドラーがベルグレイヴィア在住との設定で、彼女の邸宅の外観はイートン・スクエア44番地で撮影された(内装はウェールズ・ニューポートで撮影されている)。 ウディ・アレンの映画『マッチポイント』では、裕福な実業家の娘であるクロエ・ヒューイット(演:エミリー・モーティマー)が、主人公のクリス・ウィルトン(演:ジョナサン・リース=マイヤーズ)に、自分がベルグレイヴィアで育ったことを告げるシーンがある。
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