対機説法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 18:26 UTC 版)
ゴータマ・シッダッタは、相手に応じて法を説いた。学問のある知識階級に対しては、哲学的な用語を用いて語ったときもあれば、知識階級でも道諦の欠けているものには、無記という回答をしているときもある。あるいは、論理的な説明がかえって害となる場合には、黙して返事をしない場合もあり、知識のないもの、知能の低い弟子には、チューラパンタカの場合のように、ただ掃除することだけを命じるだけのこともあった。ゴータマ・シッダッタはこうした指導方法をとったとされる。 『スッタニパータ』の例としては、1084~1087において、ある者には解脱を求めよと説き、ある者には1088~1091において、解脱というものはないと説いていることがあげられている。
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