「家人(ケニン)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

家人とは? わかりやすく解説

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いえ‐びと〔いへ‐〕【家人】

読み方:いえびと

家族。特に妻。

「—に恋ひ過ぎめやもかはづ鳴く泉の里に年の経(へ)ぬれば」〈万・六九六

家に仕えている人。また、貴人の家に出入りする人。家人(けにん)。

「なほ親しき—のうちには数へ給ひけり」〈源・関屋


か‐じん【家人】

読み方:かじん

家の人。家族。「留守に—が電話受けた

家臣家来(けらい)。けにん。


け‐にん【家人】

読み方:けにん

律令制での賤民の一。私有民であるが奴婢(ぬひ)よりは身分上で家族と生活することが許された。

平安時代貴族武士の棟梁(とうりょう)に隷属した侍。

御家人(ごけにん)」に同じ。

家来また、奉公人。〈日葡


家人

読み方:ケニン(kenin)

(1)律令制下家内の人、家族生活許され売買禁止されていた賤民
(2)中世将軍家守護直属家来


家人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 07:25 UTC 版)

家人(けにん)とは、日本の歴史上、身分のある者の家臣郎党(従者)などを指す用語。古代中世では意味合いが異なっている。

古代の家人

律令における賤民の一つ[1][2]

律令法の身分制度により、人民は良・賤(せん)に二大別されたが、賤民の身分は更に、陵戸官戸家人(けにん)、公奴婢(ぬひ)、私奴婢の5階層(五色の賤)に区別されていた[3]

このうち家人は、貴族豪族などに私有され、その財産として扱われた。

奴婢と異なり売買対象にはならなかった[1]ほか、戸を構える(家族を持つ)ことも出来た[1][2]が、姓は無かった。口分田良民の3分の1を班給されたが、私業を営むことも許され課税されなかった。

中世の家人

平安時代中期以降は、貴族に仕える家臣・従者等を家人と呼んでいる[1][2]

平安時代の諸大夫身分や身分の技能官人層は、摂関家などの上層貴族に名簿(みょうぶ)を捧げる等して主従関係を結び、主となった者に武芸や律令知識などの家業とする専門技能で奉仕し(奉公)、代わりに官職等の利益(御恩)を得た。

有名な例としては、藤原忠平に武芸をもって家人として仕えた平将門がある。つまり、朝廷においては官人の身分でありながら、同時に上層貴族の家臣となることで、官人としての地位向上を図ったのである。

この関係が、貴種である武家の棟梁にも適用され、源頼信に臣従した平忠常は頼信の家人とされている。

更に鎌倉幕府が成立すると、その首長たる鎌倉殿の家臣のことを、鎌倉殿への敬意を表す「御」をつけて御家人と呼ぶようになった。

脚注

  1. ^ a b c d 【家人(けにん)】”. 三省堂 大辞林. 2011年11月4日閲覧。
  2. ^ a b c 【家人(け-にん)】”. デジタル大辞泉. 2011年11月4日閲覧。
  3. ^ 【五色の賤(ごしき-の-せん)】”. デジタル大辞泉. 2011年11月4日閲覧。

関連項目


家人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 04:21 UTC 版)

周易下経三十四卦の一覧」の記事における「家人」の解説

家人(かじん、ピンインjiārén)は六十四卦の第37番目の卦。内卦(下)が離、外卦(上)が巽で構成される

※この「家人」の解説は、「周易下経三十四卦の一覧」の解説の一部です。
「家人」を含む「周易下経三十四卦の一覧」の記事については、「周易下経三十四卦の一覧」の概要を参照ください。

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家人

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 11:26 UTC 版)

この単語漢字

第二学年
じん
第一学年
音読み 音読み

発音

か↘じん

名詞

(かじん)

  1. 家族
  2. 妻。
  3. 召し使い
  4. (けにん)家来
  5. (けにん)御家人
  6. 六十四卦一つの形はであり、離下(りかそんしょう構成される
    w:周易下経三十四卦の一覧#家人も参照

「家人」の例文・使い方・用例・文例

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