天正菱大判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 08:50 UTC 版)
表面中央に「拾両後藤(花押)」、右上に「天正十六」などと年号が墨書され、菱枠の桐極印が上部に一箇所、下部に二箇所に打たれていることから菱大判と呼ばれるが、同形式で丸枠桐極印が上下にそれぞれ一箇所のものの存在する。裏面には極印はない。中央下部に埋め金があり、譲葉金などの判金に足し金して量目を調整したものと考えられる。量目は後の長大判と同じであるがサイズは一回り小さい楕円形である。 墨書は四代後藤光乗の弟である菱後藤家の後藤祐徳によるものとされる。年号には他に「天正十七」、「天正十九」と書かれたものが存在するが、全体の現存数は数品と見られ、貨幣博物館および造幣博物館などに展示されている。 わが国の貨幣史 天正菱大判
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