外膜
外膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 14:24 UTC 版)
真核生物の細胞膜と同様に、ミトコンドリアの外膜の組成も、タンパク質とリン脂質の重量比が約1:1である。外膜の進化的起源は真核生物の細胞内膜系だと考えられ、現在でも小胞体膜と物理的に関係しており、カルシウムシグナルの伝達や脂質の交換を行っている。 外膜にはポリンと総称される膜タンパク質が大量に存在し、分子量5000以下の分子が、外膜を通過できるようなチャネルを形成している。これより大きなタンパク質は自由に出入できず、タンパク質のペプチド配列中に、特別な移行シグナルが付与されている場合にのみ、細胞質からミトコンドリア内へと取り込まれる。
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外膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 03:50 UTC 版)
外膜は小胞体の膜と連続している。外膜は小胞体の膜は物理的に連結されている一方で、小胞体の膜よりもはるかに高濃度のタンパク質を含んでいる。哺乳類に存在する4つのネスプリン(英語版) (nuclear envelope spectrin repeat, nesprin) タンパク質は、すべて外膜に発現している。ネスプリンタンパク質はKASHドメイン(英語版)を持っており、LINC複合体(英語版) (linker of nucleoskeleton and cytoskeleton complex) の一部として、細胞骨格繊維と核の骨格を連結している。ネスプリンを介した細胞骨格への連結は、核の配置と細胞の機械受容機能に寄与している。ネスプリン-1とネスプリン-2はアクチン繊維のような細胞骨格の構成要素と直接結合したり、核膜槽のタンパク質と結合したりする。ネスプリン-3とネスプリン-4は、核輸送の「積み荷」を降ろす過程に寄与している可能性がある。ネスプリン-3はプレクチン (plectin) に結合し、核膜と細胞質の中間径フィラメントを連結している。ネスプリン-4は、微小管の+端方向へ移動するモータータンパク質のキネシン-1と結合する。また、外膜は内膜と融合して核膜孔を形成し、この過程は細胞の成長に寄与している。
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外膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/03 06:21 UTC 版)
外膜は、上皮の幾つかの層で形成されている。外膜が腹間膜や腹膜に接している場所では、外膜は奨膜とともに薄い結合組織層である中皮で覆われている。
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