売買シグナル
別名:売買サイン
株式相場や為替相場をテクニカル指標によって分析した際に、売買のタイミングを知らせる合図のこと。売買サインともいう。
売買シグナルには売りシグナルと買いシグナルの2つのシグナルがある。
売買シグナルは、一般的には分析ソフトを用いてテクニカル指標を描画し、一定の条件を満たした時に特殊なマークを表示したり、アラーム音を鳴らしたりする。
例えば、テクニカル指標の1つであるボリンジャーバンドでは、一般的には移動平均線のプラスマイナス2σを超えた地点が売買シグナルとされる。なお、ボラティリティの小さい銘柄、通貨ペアの場合にはプラスマイナス1σを売買シグナルとする場合もある。売買シグナルは投資判断を行うための手段の1つであり、投資家が自由に設定することができる。
売買シグナル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 00:14 UTC 版)
注意事項:以下の売買シグナルは一般的にネット上や、書籍で紹介されている売買シグナルである。原著においても一目均衡表の各線の説明や、「三役好転」・「三役逆転」については述べられているが、これはあくまでも時間論・値幅観測論・波動論を全て考慮した上での判断であって、それらを考慮せずに単純に以下の売買法則を実際の相場に当てはめて取引をする事は非常に危険と言える。 サイトによっては、以下のシグナルのみで売買をして、その結果、モミアイ相場の間は損をして、その後、上か下かに相場が動いて最終的に大きな利益を得る事ができる、と解説するものもある。しかし、入り口(仕掛け)が成功したとしても、出口(手仕舞い)をどこでするかは、結局、そのトレーダー本人の判断にかかってくる。その為、時間論・値幅観測論・波動論等を考慮することも重要である。 また、そのシグナルを信じてエントリーしても、その後、ダマシが起きることもあるので、そのダマシを防ぐ目的で、他のテクニカル分析(MACD、RSI,ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、移動平均乖離率、フィボナッチ比率、DMI、など)も同時に併用することも有効な方法である。 転換線と基準線 転換線が基準線を下から上に抜けると「買いのシグナル」、上から下に抜けると「売りのシグナル」とされる。 解説:これは、過去26日間の売買価格帯(基準線)に対しての、過去9日間の売買価格帯(転換線)の高低を示しており、転換線の上抜けは直近、買い傾向が強くなっており、下抜けは直近、売り傾向が強くなっていることを表している。また、これは、出来高を考慮していないため、買い圧力、売り圧力、需給の強弱までは判断できない。このトレンドの意味を理解した上で、売買シグナルとして判断する必要がある。 基準線 基準線が上向けば「買い」。下向けば「売り」とされる。 解説:これは、過去26日間平均の移動平均線が上昇トレンドか、下降トレンドか、を表している 雲とローソク足 ローソク足が雲(クモ)より上にある時は、その雲(クモ)は「下値支持線」、ローソク足が雲(クモ)より下にある時は、その雲(クモ)は「上値抵抗線」と呼ぶ。また、その雲の厚みは抵抗力の強弱を示すとされる。 解説:先行スパン1と先行スパン2に囲まれたゾーンは雲(クモ)と呼ばれ、通常、その部分は色(網目)で塗りつぶされている。この雲(クモ)こそ、「パッと一目で雲(クモ)の状況がわかる」という一目均衡表の特徴でもあり、この表を見ることによって、雲(クモ)とローソク足との位置関係も簡単に把握することができる。また、「下値支持線」、「上値抵抗線」は、その時々の市場参加者たちの購入価格帯を表し、今、相場が上昇トレンドに向かっているのか、下降トレンドに向かっているのかという「トレンドの方向性」をビジュアルに確認できる。 雲(クモ)の厚さは抵抗力の大きさを示している。例えば、相場の動きがそれほど激しくなく、静かな状態が続く時に描かれる雲(クモ)は厚みはあまりなく、とても薄い。これは抵抗力が弱いことを意味する。一方、相場の動きが激しく、波乱のある状態の時に描かれる雲(クモ)は厚みがとても大きい。これは、抵抗力が強いことを意味する。しかし、その雲(クモ)が厚くても出来高が少なかったり、薄くても出来高が多いこともあるため、実際は、価格帯の広い狭いのみを表していることを理解した上での判断が必要となる。 また、雲(クモ)が厚い時、その厚い雲(クモ)を株価・ローソク足が上から下に突破した時、あるいは、下から上に突破した時は、それは大きなトレンドの転換を意味すると言われている。 また、2本の先行スパンが交差する日、つまり、雲(クモ)のねじれが起きた日は、抵抗帯の極小を表すものではなく、価格帯が狭まっている傾向である、など、様々な意見があるが、まだはっきりした意味、定義は決まっていない。 遅行スパンとローソク足(日々線) 遅行線がローソク足を下から上に突き抜けていれば「買いのシグナル」、上から下に突き抜けていれば「売りのシグナル」とされる。 解説: 転換線と基準線だけで単純に買いシグナル、売りシグナルとみなすと、ダマシにあうことが多い。そこで、さらに安全の為に、遅行スパンとローソク足(日々線)を比較することは、26日前の市場参加者の売買の動き(遅行線)とそのローソク足(日々線)時点での損益を確認することとなる。26日間保持した層が、「保持を続行しようとしているのか」「利益確定または、損切りをしようとしているのか」を判断する材料として利用できる。価格差だけでの判断となるため、例えば、26日前の出来高が薄い場合に、いわゆるダマシとなることが多くなる。 三役好転と三役逆転 「転換線>基準線」, 「ローソク足>雲(クモ)」, 「遅行スパン>ローソク足 」の3つの条件が揃うことを三役好転といい、「強い買いシグナル」とされる。 また、反対に、「転換線<基準線」, 「ローソク足<雲(クモ)」, 「遅行スパン<ローソク足 」の3つの条件が揃うことを三役逆転といい、「強い売りシグナル」とされる。
※この「売買シグナル」の解説は、「一目均衡表」の解説の一部です。
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