地球観測衛星データの実用
データの解析内容(使用衛星)と解析データの活用
みどり(ADEOS)
地球の温暖化、オゾン層の破壊、異常気象の発生などの環境変化に対応した地球規模の観測データを収集し、地球環境の監視に役立ってきました。地球の熱放射や地表の温度・オゾン全量・海上風の方向や風速などのデータ解析は、衛星運用終了後の現在も生かされています。
みどりII(ADEOS-II)
「みどり」の観測を引き継ぐ、2002年に打ち上げられた衛星で、大気・海・陸を総合的に調べる環境観測技術衛星です。世界各地でおきている異常気象やオゾンホールの拡大など、地球の環境変化の実態を把握して原因を調べるのに活躍しました。ほかの衛星とデータのやりとりをする衛星間通信実験にも成功し、2003年10月31日に運用終了となりました。
TRMM
熱帯・亜熱帯地域の降雨の状況を観測する世界で初めての熱帯降雨観測衛星です。
水循環は地球環境を形成する中心的な役割をはたしています。なかでも、熱帯・亜熱帯地方に降る雨は、全地球上の降雨の2/3以上を占め、大気循環・気候変動に大きな影響をおよぼしています。
熱帯・亜熱帯地域の降雨状況を宇宙から観測し、降雨量・降雨分布等の各種データを集めてその仕組みをあきらかにすることを目的とします。また、気象予報やエル・ニ−ニョ現象の予測なども知ることができます。ほかにも地球規模での気候変動の予測や、自然災害の予防、異常気象の解明(かいめい)などが期待されています。
だいち(ALOS)
陸域をおもな対象にして地球環境の変化を詳しく観測する、陸域観測技術衛星です。地図の作成や地域観測・災害状況の把握・資源探査などが目的とされています。2006年1月24日に打ち上げました。
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