地球との類似点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 13:29 UTC 版)
地球のすぐ内側を公転する金星は、その質量や半径などの点では地球によく似た惑星である。しかし、サイズが地球よりかなり小さい火星の方が、人類移住の候補として注目を浴びている。これには次のような理由がある。 火星の1日(火星日またはsol)は地球の1日に非常に近い。火星の太陽日は24時間39分35.244秒である。 もともと火星には海があり、太陽からの距離を考慮すると地球と同じように生命が栄えてもおかしくないこと。 火星の表面積は地球の28.4%で、地球の陸地(地球表面積の29.2%)と比べてわずかに少ない程度である。 火星の赤道傾斜角は25.19°で地球の23.44°に近い。そのため、火星の季節は地球とよく似ている。ただし、火星の1年は地球の1.88年相当であるため、各季節は2倍近い期間続く。火星の天の北極はこぐま座ではなくはくちょう座である。 火星は大気を持つ。地球大気の0.7%と薄いものだが、多少なりとも太陽放射や宇宙線を和らげる上、宇宙船が空力ブレーキを使うのに利用することもできる。 NASAのマーズ・エクスプロレーション・ローバーやフェニックス、ESAのマーズ・エクスプレスなどによる21世紀初頭の観測は、火星に水が存在するという主張を裏付けるものとなった。火星には地球型の生命を支えるのに必要な元素がかなりの量存在している可能性が高い。
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