国庫支出金(こくこししゅつきん)(national treasury disbursement)
国庫支出金は、国の委託業務に対し、地方に配分される補助金だ。
たとえば、義務教育などの仕事を地方にしてもらうかわり、国がその費用の半分を負担する。「本来、義務教育は国の仕事なので、その費用を地方に支払う」という意味がある。
国庫支出金の用途は、国から厳しく制限される。たとえば学校用であれば、地方はこまかく申請をして学校用の補助金をもらう。そして、地方は学校以外のことにその資金を使うことはできない。ほかにも、病院用なら、かならず病院に使わないといけないし、道路用なら、かならず道路に使われる。
また、補助金はその年度限りのものとして設定される。そして、もしもその補助金を使い切らないであまった場合には、地方はあまったぶんを国に返却する。
ところが、地方はいったんもらった分を、国に返却したくはない。そこで、年度末になると「補助金を使い切るため」の作戦が盛んになる。たとえば、とりわけ必要がなくても道路工事などを実施する。そうして「補助金を使い切り」る。
(2000.10.14掲載)
国庫支出金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/28 23:05 UTC 版)
国が地方自治体に対して交付している支出金のうち、地方交付税など一般財源であるものを除く使途を特定した支出金をいう。大別すると、以下の3種類がある。 国庫負担金(地方財政法第10条~第10条の3)国と地方公共団体相互の利害に関係がある事務のうち、その円滑な運営を期するためにはなお国が進んで経費を負担する必要がある事業に対する国の支出金をいう。義務教育諸学校の建物の建築に要する経費 道路、河川、砂防、海岸、港湾等に係る重要な土木施設の新設及び改良に要する経費 災害に係る事務に要する経費 国庫委託金(同第10条の4) 国庫補助金(同第16条)
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