固定堰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 02:19 UTC 版)
水位調節のできない堰を固定堰という。水中に石積みやコンクリートなどの構造物を設けて水をせき止めるだけの単純なもので、古くから設置されてきた。流量などを随意に制御することはできない。 固定堰の最大の欠点は、洪水時において堰の持つ「水をせき止める」機能があだとなり、水の迅速な流下に支障をきたすばかりか水の氾濫を招いてしまう点である。このため、現在ある固定堰は比較的小規模なものか、長期にわたって維持されてきたものがほとんどである。 固定堰は、床止めと構造的には同一である。しかし、固定堰が水をせき止めるために設置されるのに対して、床止めは、上流の河床を安定させるために設置されるため、設置目的によって区別される。
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