嘆願
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 09:07 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search嘆願(たんがん、英語: Supplication)あるいは歎願(たんがん)とは事情を説明して熱心に頼むこと[1]、実現が非常に困難な事柄を他人に依頼すること、または神に願うことである。類似する言葉に「請願」(せいがん)があるが、これは社会的、法律的に使われることが多い。
古くは古代ギリシャの『イーリアス』で、クリューセースが娘クリューセーイスの返還を願ってアポロンに嘆願したり、プリアモスが息子ヘクトールの亡骸を引き取ることを歎願している。
ユダヤ教やキリスト教では、自身あるいは他の人が健康であるようになどを神に嘆願する祈りが行われており、旧約聖書の『詩編』の詩編5の8節、詩編6の4節、詩編7の1節にあり、新約聖書でも随所にあり、ヤコブの手紙5章13節 - 16節にもある[2] [3]。
カトリックの「ノベナ」では、聖母、聖人、神に9回嘆願すると、願いが成就するという習慣はスペインから始まったといわれている。
イスラム教でも、ドゥアー(Du'a)は「呼びかける」という意味で、これも嘆願であるといわれる[4]。
日本でもお百度参りの習慣があり、百度寺社へ嘆願すると、願いが成就するという民間信仰がある。
脚注
関連項目
嘆願
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「グナエウス・マルキウス・コリオラヌス」の記事における「嘆願」の解説
そんな中、役に立たない男たちを尻目に、女たちに不思議な事が起こった。共和政ローマ樹立の立役者であり、民衆の友と愛されたプブリウス・ウァレリウス・プブリコラの妹ウァレリアが突然、神に突き動かされるかのように全ての女を引き連れ、コリオラヌスの母ウェトリアの家へと向かった。プルタルコスはこの様子をホメロスのオデュッセイアとイーリアスを引き格調高く説明しているが、女たちはウェトリアを説得し、コリオラヌスの妻ウォルムニアと息子たちと共に、コリオラヌスの元へと向かうこととなった。 頑ななコリオラヌスは女たちがやってきて、涙ながらに訴えるのにも動じなかったが、その中にウェトリアの姿があるのを認めると、最愛の母を抱きしめようと駆け寄った。しかし母は怒っていた。私は敵の元に来たのか、それとも息子の元に来たのか。切々と道理を説く母と、妻や息子、それに女たちが哀願する姿に、遂にコリオラヌスは折れ、家族としっかり抱擁した後、陣を引き払ったという
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嘆願
「嘆願」の例文・使い方・用例・文例
- 核燃料使用反対の嘆願書に署名する
- 彼らは政府にもっと住宅団地を増やすよう嘆願した
- 彼は仕事を中断して彼女の嘆願に耳を傾けた
- 慈悲を嘆願する人
- 捕らえられた兵士は嘆願するように私を見た。
- 彼女は私たちの嘆願を無慈悲に拒絶した。
- 彼らの嘆願を支持するために
- 彼女は彼に邪魔しないようにと嘆願した。
- 少女は彼に慈悲を嘆願した.
- 彼は(しぶしぶ)妻の嘆願を聞き入れた.
- 彼は私に援助を嘆願した.
- 彼女は放してくれるようにと私に嘆願した.
- 彼は我々の嘆願に耳を貸さなかった.
- 嘆願するようなまなざし.
- 助けを嘆願する.
- その女優は監督にその役を自分にやらせてくれるようにと嘆願した.
- しつこく求める求婚者[嘆願者(など)].
- 嘆願書を出す.
- 彼は妻の嘆願で釈放された.
- 彼女は涙を流して彼に嘆願した.
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