唯一無二とは？ わかりやすく解説

読み方：ゆいいつむに

唯一無二（ゆいいつむに）とは、その存在や価値が他に類似するものが一切なく、独自性や特異性が非常に高いことを指す表現である。一般的には、人や物、事象、アイデアなど、あらゆる対象に対して用いられる。唯一無二の性質を持つものは、他と比較することができず、その独特な魅力や影響力が強調されることが多い。

この言葉は、古典的な文学や歴史の文脈でも使用されることがあり、特定の人物や出来事が他とは一線を画す存在であることを示す際に用いられる。また、現代のビジネスやマーケティングの分野でも、独自の製品やサービスを提供する企業が競合他社と差別化を図るために、唯一無二の価値をアピールすることがある。

唯一無二という言葉は、類義語として「独特」「特異」「画期的」などが挙げられるが、それぞれのニュアンスに違いがある。独特や特異は、他とは異なる特徴を持つことを指すが、唯一無二は他に類似するものが一切存在しないという強い意味合いを持つ。

読み方：ゆいいつむに

「唯一無二」とは、代わるものが無くただ一つしかないことを意味する表現。

「唯一無二」とは・「唯一無二」の意味

「唯一無二」とは、他に代わるものがないことや並ぶものがないこと、他に二つとないことを意味する表現である。日常会話に限らずビジネスシーンなどでも用いられ、特定の人や物事を称賛する褒め言葉として使われることが多い四字熟語である。類語には「唯一無双」「唯一不二」などがある。また、シチュエーションによって「突出して優れている」「かけがえのない」「誰にも真似できない」「個性的である」「該当する人や物事が他にいない」「貴重である」「ずば抜けている」という意味合いの表現としても使われる。

仏教の言葉に「無二無三(むにむさん)」という法華経で説かれている教義がある。「無二亦無三（むにやくむさん）」を略したもので、「むにむざん」とも読む。「成仏の道は一乗以外になく二乗、三乗はない」という意味で、「一乗」の「一」は唯一の真実、「乗」は乗り物のこと。仏になるための道や方法はひとつしかなく、他に代わりのものが無いということを表す。転じて、他には類がないことやひとつの物事に熱心に取り組むことを意味する。

「唯一無二」とは、大阪府大阪市中央区船場中央四丁目にある大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)本町駅（ほんまちえき）から徒歩約6分のところに位置する「正統派醤油とんこつらーめん」が人気のラーメン店のこと。正式な屋号は「本格らーめん 唯一無二」である。

「唯一無二」の読み方

「唯一無二」は、「唯一」を「ゆいいつ」、「無二」を「むに」と読み、「ゆいいつむに」と読む。

「唯一無二」の語源・由来

「唯一」には、「そのものが唯(ただ)ひとつだけ」という意味があり、「無二」には「他に二つとない」という意味がある。いずれの熟語も「同じものが他にはない」を表すものであり、重ねることでその意味を強調している。「唯一」と「無二」は、それぞれ単体の熟語としても使われる。「唯一」は、「それ以外にはないこと」として「唯一の趣味」などのように使われる。一方、「無二」は「他に代わりはない」という意味で「かけがえのない無二の親友」などのように用いられる。

「唯一無二」の熟語・言い回し

唯一無二な人とは

「唯一無二な人」とは「他に代わりになる人がいない」という意味。「並ぶものがいない」という意味で「音楽シーンにおいて、彼は唯一無二な人だ」などと使われる。

唯一無二な女性とは

唯一無二な女性とは、恋愛や結婚などにおいてパートナーとして他に代わる女性がいないという意味で用いられる。「彼女は、僕にとって唯一無二な女性だ」という使われ方をする。また、「突出している」という意味で特定の女性を指す場合は「彼女はファッションモデルとして、唯一無二な女性だ」などと使われる。

唯一無二の存在とは

唯一無二の存在とは、他に代わりになる存在の人がいないという意味を表す。「やっと授かった息子は、何物にも代えがたい唯一無二の存在」という使い方がある。また、恋愛などにおいては、かけがえのないパートナーのことを「彼(彼女)は、私にとって唯一無二の存在」と表現することができる。

「唯一無二」の使い方・例文

・あのカフェのケーキは、唯一無二の味でいくらでも食べられる気がする。
・思い出の着物を洋服にリメイクする彼女のセンスは唯一無二だ。
・唯一無二のサービスを提供しているサロンで癒しの時間を得た。
・カジュアルさとエレガントさを組み合わせた唯一無二のデザインのワンピース。
・我が家に伝わる唯一無二の家宝として、母が立派な掛け軸を持ってきた。
・彼は物心ついた頃からの幼馴染で、唯一無二の親友である。
・マラソンで1位をとった時のトロフィーが、私の学生時代の唯一無二の思い出の品です。
・あのバンドのボーカルは、唯一無二の歌声で人々を魅了している。
・インフルエンサーの中でも、彼の存在は唯一無二だ。
・私にとってこの子は、唯一無二の存在であり宝でもある。

読み方：ゆいいつむに

「唯一無二」とは、「それ一つしかない・ただ一つである・代わるものがない」または「ずば抜けている・並ぶものがない」という意味の表現である。主に貴重さ・大切さ・かけがえのなさ・優秀さ・ユニークさなどを表現する言い方として用いられる。

「唯一無二」は「唯一」と「無二」の2語からなる熟語である。「唯一」は「ただ一つだけだ（それ以外にはない）」ということであり、「無二」は「二つとない（それ以外にはない）」ということである。要するに「唯一無二」は同じ意味の表現を重ねて強調しているわけである。

「唯一無二」は、文脈に応じて「抜群に優れている」「際立って個性的である（誰も真似できない）」「該当する者が他にいない」「特別に大切にしている」といった意味合いの表現として用いられる。基本的にはポジティブな意味を込めて用いられる表現である。
「唯一無二」は「ナンバーワン」の意味でも「オンリーワン」の意味でも使えるが、どちらかといえば「オンリーワン」の意味合いで用いられることが多い、といえるかもしれない。

• 無冠で殿堂入りを果たした唯一無二の選手
• 高熱で魘されながら見る夢とも形容される唯一無二の映像作品
  

「唯一無二」の類語・言い換え表現

唯一無二の類語には「類いない・比類ない」「無二無三」などが挙げられる。

「類いない」や「比類ない」は「他に比べるものがない」という意味であり、素晴らしさ・甚だしさを形容する表現である。どちらかといえばオンリーワンの意味合いよりはナンバーワンの意味で用いられることが多い。

「無二無三」は「無二」を強調した表現であり「唯一」と同義である。つまり「唯一無二」と「無二無三」は同義である。なお「無二無三」には「遮二無二（しゃにむに）」と同様「脇目も振らず・一目散に・ひたすら」という意味で用いられることもある。