和竿の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 06:19 UTC 版)
西洋から持ち込まれた竹竿と区別するために作られた言葉であることから、明治時代初期までに日本で作られた竿は全て和竿と言える。また、当時の釣り竿の多くは竹で作られていたことや、漆塗りが施されていたことなどから、丸竹(縦に裂いて加工していない竹)と絹糸や漆などを用いて作られる竿のみを指すこともある。 一方で、素材の一部にガラス繊維強化プラスチック(グラス)や炭素繊維強化プラスチック(カーボン)を用いる合成竿や、リールを固定するリールシートを取り付けた竿は、明治時代以前の伝統的な和竿と区別されることがあるが、現在の海釣り用の和竿の多くは穂先まで竹で作られているものは少なく、リールシートが取り付けられているものが主流である。さらに布袋竹のノベ竿のように、継ぎ竿が普及するまで広く用いられてきた伝統的な釣り竿は一般的に和竿に含まれない。このように和竿の定義は明確ではなく、時代・地域・用途によって和竿の範囲が変化することに留意したい。
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